2017年08月03日

Tさん追っかけ記録A(ショルダーバッグ編)〜ひとつの鞄で色々な技にチャレンジっ!の巻

前回ご登場のIさん・・・。
当初“ハンドバッグ編”となっておりましたが、ショルダーの間違いでした・・。スミマセン・・・。

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ということで、いきなりですがショルダーのベルト部分のショットです。

今回は、同じ革を表裏貼り合わせる形ですが、表側は“ヘリ返し”をし、裏は“市切り”で切り落とすパターンで進めるようです。

いずれも、漉き機でいわゆる“ゼロ漉き”を施す必要がありますが、これだけ長いとちょっとドキドキですが・・・・・、
なんとか上手く漉けたようですね・・・。

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150o位でしょうか・・・・、この長さだと一枚では取り切れない場合もありますので、途中でツギハギしております。
売り物のバッグ等でも時折こういうケースはありますので、問題はないと思われます。

また、長さ調節をする為、今回は“コキカン”を取り付けるみたいですね。

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外縫いのマチには“ダーツ”を入れて、立体感を演出です。
そしていよいよ、マチと胴を縫い上げて・・・、

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更には、カブセ(蓋)部分の表と裏を縫い合わせ・・・、

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良い感じに仕上がってきました・・・。
丸鋲や、“飾りミシン”等・・・、今回は遊び心が満載です。

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今回のバッグは、いわゆる“落とし”もしくは“落とし込み”といわれるパターンの作りとなっております。
つまり、表(外側)と裏(内側)をそれぞれ別々に作り、最後に開口部を縫い合わせて仕上げる方法です。


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その開口部を最後に縫い上げ・・・、

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完成〜!

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背胴側には、ファスナーポケットが・・・、

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また内側にもファスナーポケットを付け、より使い勝手を考えております。

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今回は、ひとつの鞄で色々な技にチャレンジできたみたいで、かなりスキルアップできたようですね。

Iさん、この流れで次作はお母さまにバッグを作られるそうです。

2017年07月25日

Iさん追っかけ記録⓵(ショルダーバッグ編)〜飾りを付ける余裕も出てきましたっ!の巻

かばん作りを始めて1年ほどのTさん・・・。

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前作で旦那さまへのトートバッグを仕上げて、次はご自身のショルダーバッグ作りに挑戦です。
ご自身で購入されてきた、黒のシボありの革を使っていきます。
1.0o強で柔らかめの革なので、ソフトな印象のショルダーバッグにはちょうどいい感じのチョイスですね・・。

まずは、“カブセ”(蓋)につける“テング”といわれる持ち手部分から・・・。
最終的にはマグネットで留めるパターンにするみたいですね・・。

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こちらは、“丸カン”を縫い付けて・・・、因みに左の茶色のバッグが今回の参考にしているご自身ご愛用のバッグ・・。

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で、これら2つを組み合わせて・・・、

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お〜、なんかいい感じっ!
前作のトートバッグは、本体構造を組み立てるのに精いっぱいでしたが、細やかな飾り部分にもコダワル余裕が出てきましたねっ!

因みに、本体部分の型紙はこんな感じです。


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全てIさんご自身で型紙引きましたよ。
もう完璧ですねっ!

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こちらは、いわゆる“背胴”の部分・・・。ファスナー付きポケットを付けて使い良さもしっかり追及です。

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本体、内装部も含めおおよそのパーツが出そろいました。

次回いよいよ本体組み立て〜完成を目指します。

2017年07月11日

栃木レザーで“箱マチ”小銭入れ

先日、ご自身のシェル型ポーチと旦那様へのキーホルダーを完成させたTさん・・・。

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次は、小銭入れを作成中・・・。

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まずは、型紙の精度や革漉きの厚みの確認をするため、床革を使い試作を作ってみました。

型紙や革の厚みを微調整し、いよいよ本番へ・・。

今回はお父様へのプレゼントということもあり、高級レザー“栃木レザー”でチャレンジです。

一部ポストミシンを使いましたが、どうしてもポストだとタンニン等デリケートな革の場合、“抑え”の跡が付いてしまうことが・・・。

“余り気にしない・・”という人もいるのですが、(売り物でも薄っすら残っていたりしますので・・・)

“凄く気なる”というTさん・・・、

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抑えが通る道筋に“マスキングテープ”を貼って縫ってます。
ただ、この場合もマスキングテープを一緒に縫わないよう、慎重に・・・。

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こちら、“箱マチ”といわれる部分が仕上がりました。
この部分は、本体を閉じたとき折りたたまれる部分になりますので、厚みは0.6〜0.7oに“全漉き”を施しております。

Tさん、“漉き”の技術も大分向上しましたね・・。

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本体(胴)に慎重に貼り付けて・・・、

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こちらは、トータルの厚みが2o強になりますので、アームミシンにて縫い進めることに・・・。

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最後に“ハンシャ”と呼ばれる隠しホックを打ち付けて・・・、

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完成〜!

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なかなかいい感じで仕上がりました。

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Tさん、実は小銭入れだけではなく、同じくプレゼント用の“長財布”も作成予定・・。

今度は“風琴マチ”という、職人さんでも嫌がる(らしい)超F難度の技を取り入れるかどうかお悩み中・・。

是非チャレンジしてみて下さい。

posted by tomo at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年07月07日

Mさん追っかけ記録A(ショルダーバッグ編)〜やはり手縫いは性に合ってるのかも・・の巻

先月ご登場いただいたMさんショルダーバッグ編の第二弾・・。
※因みに追っかけ記録@はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20170607-1.html

今回は一切ミシンを使わず、総手縫いにて仕上げることにしたMさん・・・。

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前回は前胴の外付けポケットの“カブセ”を縫い付けたところまででした・・。

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今回のショルダーは、この外付けポッケに本体のカブセの錠前が付きますので、位置をしっかり確認して取り付けます。

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今回の錠前は“割ピン”式で、写真のように座金に固定していきます。

で、このままでは金具が丸見え状態になってしまうので・・・、

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この様に薄く漉いた革を糊で留めておきます。
見た目の問題はもちろんですが、このままですと座金や割ピンの足が反対側の革にダイレクトに当たり、革に傷がついてしまうのでそれを防ぐ目的も兼ねています。

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その後、本体カブセの方にも金具を取り付け・・・、

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ようやく本体部分が完成しました。

そして、最後に肩紐、尾錠、ナスカンなどを作成し・・・、

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完成〜!

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まだ、ヌメ革の本来の色のままですが、これからいい感じに育ててください。

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ということで、次の教室から早速ご活用・・・。

Mさん、鞄作りは2年近く続けてきたので、次作はまた靴作りへと戻るそう・・・。

ずっと、チクチク・・チクチク・・と手縫いを続けてきたので、そろそろ飽きてきたのかと思いきや、
今度は“マイ木型”を購入し、ハンドソーンウエルト製法に挑戦・・・。

また“手縫い地獄”?が待ってますよっ。

2017年06月14日

スマホケース・セカンド

昨年のちょうど今頃、スマホケースを作成していたAさん・・・。
※その時の様子はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20160610-1.html

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自前のオフホワイトの革を使った、立派なスマホケース・・・・、

なのですが、

“白系はすっごい汚れが目立って・・・、作り直したいっ!”

ということで、あれから1年しか経っておりませんが、改めてスマホケース作りと相成りました。

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今回は、汚れが目立たないよう、またいい感じで“経年変化”していくよう、赤系のタンニンを使って進める模様・・。

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また前作と違うところは、外側の革と内貼りの革の内外径差を考えなくていい様に“スライド式”にしたところ・・。
上の写真、右端のベージュの革がそうなんですが、意味わかりますでしょうか?

スマホケースや財布、はたまたキーケース等、折り曲げて使うような革小物でよくあるパターンです。

革等ある程度厚みのある同じ長さのものを内外重ねて折り曲げると、当然内側の方がはみ出てしまいます。

素材によってはある程度伸び縮みするので、若干内貼りパーツを短めにとって貼り合わせるパターンがひとつ・・。因みに昨年作成したスマホケースはこのパターンにて作成・・・。

2つ目は、“二つ折り財布”等によく見られる、このパターン。

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こちら、現在使用中のマイ財布・・。二つ折りの状態・・・。

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で、こちらが開いた状態・・・。
折れ曲がるセンター部分の下部のみが、縫い合わされていない状態です。内外でかなりの差が生じているのがお分かりでしょうか。

で3つ目がこのスライド式ですね。

素材や厚みに応じて色々試してみるのも面白いと思います。

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こちらはAさんお得意の、敢えて同じ革を切り返すパターン・・。

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短めストラップにはマグネットを埋め込んでいます。

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失敗しないよう、下穴を開けて慎重に進めてます。


でもって、完成〜!

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これなら、汚れは目立たなさそうですね〜。

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こちらがスライド式のズーム・・・。

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スマホ本体の下の内貼りの革が、閉じた時反対側の袋状になった革の下に潜り込むような形でスライドするわけです。

分かりました?
posted by tomo at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年06月07日

Mさん追っかけ記録@(ショルダーバッグ編)〜今回はミシンは使いませんっ!の巻

前回、自前の黒のタンニンレザーでトートバッグを完成させたMさん・・。

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今回はミシンは一切使わず、“総手縫い”にてショルダーバッグの完成を目指しております。
革はやはりご自身で購入されてきた、約3o厚のヌメ革を贅沢に使用・・・。

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外付けのポケット部分まではいい感じで仕上がっております。

因みに、こちらが現在Mさんが日頃使っているショルダーバッグ・・。

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良い感じで“経年変化”しており、良い色に育ってますな〜

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知り合いの職人さんに作っていただいたもののようなのですが、少しサイズが小さく容量をもう少し持たせたい、ということで、この鞄を参考にしながらサイズを変え型紙からご自身で作成しております。

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構造はいわゆる“通し胴”タイプといわれるもので、前胴・底・背胴からカブセ(蓋部分)までが一体となった作りとなっております。

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前胴にまずは外付けポケットを縫い付け、その後横マチをそれぞれ“外縫い”にてチクチクと縫い進めております。

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こちらは、外付けポッケのカブセ部分・・・。

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貼りシロ部分を薄く漉いて、且つノリの付きがよくなるよう、銀を落としております。

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ポッケの蓋とホックを取り付け・・・、

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ここも手縫いにて・・・、今回は、ミシンは一か所も使わず仕上げる予定・・・。

あとは本体のカブセに錠前を、また肩紐ようのカンを側面に縫い付けていきます。

近日パートAで完成予定です。

2017年05月30日

ギャザー付シェルポーチ

スタートから3〜4月程で基礎カリキュラムを手際よく終えたTさん・・・。

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ギャザーを使った可愛らしいポーチを作りたい、ということで、まずは型紙づくり・・・。

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お〜、PCを使ってご自宅で作図してきたみたい・・。

ギャザーやプリーツについては基礎カリキュラムではお教えしておりませんでしたが、ご自身で正解を導き出してきました。

センスありますね〜。

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細かく数字も書き入れてます。

こういった、PCをうまく使いこなせる人、羨ましいです・・・。


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ブルーグレーの1.0o程の柔らかめの革を使って進めることに・・・。

ギャザーを寄せたいので薄めにしたいけど、全体的には“カチッ”とさせたい、ということで、部分的に布ワッペンやスライサーといった心材を貼り合わせてみました。


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内縫いは白の“玉縁ち”仕様で・・・。

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一目一目丁寧に縫い進めて・・・、

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完成〜!

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このポーチはご自身で使用するものですが、ほぼ同時進行で旦那様のキーケースも作成中・・・。

そちらの方は、初めての段取り等もあって少し遅れてしまいましたが、来週には完成予定・・。

旦那様、もう少しお待ちください。
posted by tomo at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年05月23日

未完?のダレスバッグ

靴とカバンを行ったり来たり、と相変わらずお忙しい職人Sさん・・・。

ここのところ“靴づくり”ブログでのご登場が多かったのですが、久しぶりに鞄の方でもご登場です。

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こちらは、3年ほど前、知人の子供用のバッグを作成していた時のご様子・・・。

Sさん、もう鞄に関しては私に殆ど聞いてきません・・・。
型紙からなにから、殆ど全てを自分で考えて進めてしまいます。

質問があるのは、2ヶ月に一回くらいでしょうか・・・。


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ということで、進めているダレスバッグを始めて見たときには、もうこの状態です。

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見事なものです・・。

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ダレス用の金具もマイ“ベンダー”で自宅で作ってきてしまいました。

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こちらは、取っ手と金具・・・。

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でもって、本体に“パカッ”とはめ込んで・・・。
※型紙とりがしっかり出来ていないと、ここが“パカッ”といかないのですが、流石Sさん、ピッタリです。

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チクチクチク・・・。

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この日の教室での作業はここまで・・。

普通は、次回の教室時にこの続きが行われるのですが、なんせSさんご自宅でも作業ができる環境なので、このダレスバッグをこの後見ておりません・・・。

タイトルの“未完”とは完成していない、ということではなく“完成形を見られない”という意味で付けました。
もうとっくに完成し、ひと様の手にお渡し済みなのかもしれません・・・。

なんだか、面白くて毎週見てきたドラマの最終回だけを見逃してしまったような、そんな切ない気持ちになる今日この頃・・・。
posted by tomo at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年05月16日

“ひらひらフリンジバッグ”で女子力アップ!

チケット制で靴を一足完成させた後、次はバッグ作りへと挑戦中のTさん・・・。

“ひらひらフリンジ”が、女子っぽい感じの巾着型のバッグの完成を目指します。

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まずは型紙・・・、底は楕円でこんな感じ・・・。

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それを基に革を裁断・・。因みに茶系のヌバックはご自身で浅草で購入されたもの・・・。
若干厚みが足りないような感じだったので、相談の結果“布ワッペン”や“スライサー”等の心材をパーツ毎に貼り合わせていくことで、ハリを持たせることにしました。

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ひらひらパーツを裁断中・・・。1本約10o感覚で1枚につき約40本・・・・。

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全部で4枚あるから、トータル160本・・・。

こういう単純作業って、楽しい・・・、
のですが、流石にこの本数だと、最後は目がチカチカしてきます。

女子力アップも大変なのです。

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こちらはショルダーの革紐と、巾着部分の革紐を縫っているところ・・。

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胴と横マチの間にフリンジを挟み込みながら縫い合わせ、筒状に組み合わせていきます。

次に内袋と、見返しを作成しようとしたところで、購入してきた革が微妙に足りないことが発覚っ!!

ううぅ〜っ! ガッテムっ!
※これは、私の心の声です・・。女子力高めのTさんが、こんな言葉を使うはずありませんので・・・。

ということで止むを得ず、工房に置いてある似たような茶系のヌバックで補うことに・・。

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まぁ、ほんの少し濃いめだけど、見返し部分で表からは見えないし大丈夫でしょうっ!

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内袋を縫い合わせ、

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ショルダーの革紐を本体に縫い付け、

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最後に巾着部分の穴を縫い合わせて・・・、

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完成〜!

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可愛らしい感じに仕上がりました。

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いっぱい使ってあげて下さいな。
posted by tomo at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年05月11日

夏場の“持ち手”作りは慎重に・・・。

かばん作り歴1年半、かれこれ10作程を完成させてきたKさん・・・。

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次は“ボストンバッグ”にチャレンジしたみたい、ということで・・、

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イメージとしては、こんな感じで完成を目指しております。

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イメージ写真よりは、もう少し高さを増して型紙を作り、自前のベージュの革で取り敢えず“マチ”と“胴”を裁断・・。

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今回は“落とし”の構造ではなく、各パーツ毎に裏地を貼り付けてから縫い付けていくパターンです。
Kさん、まだまだ苦手意識があるというミシンで内縫い作業へ・・・。

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片面(前胴)のみ縫い合わせたところ・・・。なかなかいい感じですよ・・。

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“玉縁ち”もいい具合に縫いあがったようですね。

でもって、同様に“背胴”も縫い合わせ・・、

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最後、持ち手の長さを決めているところ・・・。

“ハンド”にしては長すぎず、また“ショルダー”にしては短すぎず・・・・。
ということで、ビニール紐を使って絶妙な長さを決めていきます。

この時注意してほしいのは、夏場と冬場ではジャストの長さが変わってくるということ・・・。

よくありがちなのが、夏場の薄手の時(Tシャツ一枚等)に合わせて作ってしまうと、冬、コート類等厚手の衣類を身に着けている状態で肩に掛けようとするとかなり窮屈になってくることがあります。

なので、コート類を着た状態で肩に掛けてみて窮屈でない位の長さはキープしておいた方が良い、ということになります。

今回、この持ち手作りのタイミングはちょうど2月頃・・・、まさに厚手の上着が必需の時期だったので、コートを着た状態に合わせて作りましたが、夏場にこの作業を行うときには要注意ということですね。

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理想の長さを決め、革を裁断し・・、

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ガラ芯を中に入れて、

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持ち手が綺麗にできました。

でもって、本体と縫い合わせて・・・、

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完成〜!

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ご自身で用意された内装が、なかなかいい感じです。

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可愛らしい感じの“ミニボストン”・・・・。
オールマイティに活躍してくれそうですね。
posted by tomo at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房