2018年01月12日

一枚の革で色々作ってみるD(最終回)〜レザーキャップも作ってしまえ〜!・・・の巻

このシリーズ、しつこくてスミマセン・・・。

革手袋の試作でかなり革を使ったつもりでしたが、まだ中途半端に残っておりまして・・・。

帽子作り(キャップ編)@.jpg

ということで、これまた以前から作ってみようと思っていた帽子作り、レザーキャップに挑戦です。

ブリムと呼ばれる帽子のつばには0.8oのスライサーを、またトップ・サイドのクラウンには0.3oの布ワッペンを芯材として貼りつけております。


帽子作り(キャップ編)A.jpg

こんな感じで10oのシロを採り縫い割ったところ・・。

帽子作り(キャップ編)C.jpg

ミシンで縫い割ってなだらかな曲線を出す、というのがカバンや革小物にはあまりない部分でしょうか・・。


帽子作り(キャップ編)B.jpg

帽子っぽくなってきました。


帽子作り(キャップ編)D.jpg

ブリムの先端部分には、形状を記憶してくれる“クラフトコード”を入れるのですが・・・、

帽子作り(キャップ編)E.jpg

こんな感じで縫い代部分に“からげ縫い”をしておきます。

帽子作り(キャップ編)F.jpg

・・・形としてはまあ、こんな感じで良いとは思うのですが、やはりブリムはスライサーでは柔らかすぎるような・・・。


“あり”か“なし”かでいえば、“あり”なんですが・・・・、自分の好みではないというか・・・。

ま、取り敢えず最後まで仕上げてみて・・・、ということで、


帽子作り(キャップ編)G.jpg

裏地の布を貼り、

帽子作り(キャップ編)H.jpg

後ろの長さ調節部分はDカン2個でまとめる感じですね・・・。

と、一通り試作を終えたところで・・・、

@ブリムはカチッとさせたいので、堅い心材がいいかな・・・と、あと
Aやはり革なので、普通のキャップより少し重いような・・・。

ということで、本番です。


37_1.jpg

心材は1.5oのベルポーレンを入れてみました。
う〜ん、いい感じ!

37_2.jpg

あと、クラウンパーツには裏地を敢えて貼らず革のみとし、その代わり裏地でデニム素材を使ってみました。
結果、重さはあまり変わらず、130g程・・・。

色々調べてみても、帽子の場合“頭囲”や“深さ”、“つば”の長さ位しか表記が無く、あまり重さは重要視していないようなので、こんなもんなのでしょう・・・。

37_3.jpg


37_4.jpg

ということで、ひと月程で“いろいろなもの”を作ってみました。

結構面白かったので、今後も暇をみては色々と作っていきたいと思います。
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2017年12月28日

一枚の革で色々作ってみるC(番外編)〜本格革手袋を作ってみる〜の巻

12月に入ってから“一枚の革で色々作ってみる”というタイトルで@〜B迄、様々な革小物を作成してきました。

が、まだ半分以上革が余っていたので、以前から作ってみようと思っていた“革手袋”の試作を行うことに・・・。

その人の足に合わせた靴が作れるのだから、手袋も作れるだろうと・・・。

革手袋試作@.jpg

まずは靴づくり同様、採寸です。
某革手袋のオーダーメイドを行っている工房の㏋等から、採寸方法をチェック・・・。

革手袋試作A.jpg

基本の型紙等もチラッと出ていたので、それをヒントにまずは靴づくりの感性で進めてみることに・・。
ネットで情報を探していると、量産型の手袋の場合はこの様な形の金型でどんどん革を抜いていくようです。

ということで、この形をベースにまずは片手分を作ってみると・・・、

革手袋試作B.jpg

お〜、ちゃんとした手袋になりましたね〜!
でも、親指が異常に長い〜! ははっ(笑)

手を入れてみると、指又が少し窮屈に感じたことと・・・・、

なんといっても縫いにくいっっ!

手縫いなら何とかなりそうなんですが・・・・、ただ今回はミシンでの作成を考えていたので“作り易さ”優先で独自に考えた挙句・・・、

革手袋試作C.jpg

型紙をこんな感じで修正してみたました。こっちの方が何となく“手”っぽいし・・・。

革手袋試作D.jpg

指の長さを微調整し、指同士の間を少し開くことで、革漉きやミシンが縫いやすくなるのではないかと・・・。


革手袋試作E.jpg

あちゃ〜!
全然ダメですね・・・・。
もはや人間の手ではなくなって来ているような・・・。


ということで、やはり基本に戻って再試行です。

指又部分をどうするか・・・、うぅ〜・・・。とにかく情報が少ないっ!

日本の情報だけではやや限界があったので、更に海外の情報もチェックしてみると・・・、

おっ!ロシア語やドイツ語、はたまた北欧らしきところから新たな情報がっ!

予想通り、やはり寒い地域から様々な情報が出ている模様・・・。


革手袋試作F.jpg

ということで、指又部分を海外情報を交えながら3つめの試作へと・・・。

革手袋試作G.jpg

おっ、大分よろしくなってきましたっ!
手の甲にステッチを入れることで、表面上のたるみが消え、いい感じ・・・。


革手袋試作H.jpg

ただ、今度は親指回りの可動域がチョット気になって来たので、更に色々調べると・・・、

革手袋試作I.jpg

どうも親指部分は、こちらの形が主流のようです。

革手袋試作J.jpg

縫い方が少し複雑なのですが、慣れると問題なさそう・・・。
簡単に説明すると、写真のアルファベット同士を合わせるわけですが・・・、例えば左のパーツのA〜Bの辺、B〜Cの辺を右パーツの同位置に合わせ縫っていく感じです。

勿論、型紙作成の段階で、各アルファベット同士の長さをしっかりと合わせなければいけませんが、カバンや革小物の型紙が作れる人ならば、差ほど難しくは無いかと思います。

革手袋試作K.jpg

ということで、今収集できる情報を全て詰め込んで両手分を一気に裁断っ!

これらを組み立てていきます。

先ほども書きましたが、今回は全てミシンでの内縫い(縫い目が見えない方法)で進めていきます。(手の甲の波縫いのみ手縫いです。)

革手袋試作N.jpg

お〜、いい感じです。

革手袋試作M.jpg

親指の可動域がかなり広がり動かしやすくなったことと、まさに手にピッタリ合っている感じがします。

革手袋試作O.jpg

と、ここまでの試作で手袋だらけ・・・。




ということで、完成した手袋を2〜3日付けてみて感じたことは・・・、

@なんといっても革が堅過ぎ・・・。
今回の革はカーフ(牛)の1.0o厚なのですが、少しハリがある為、手袋には向いていないようです。
(手袋を付けたままポケットの鍵を取り出したり、財布から小銭を取り出すとき等・・・。)
A指先の長さの微調整が必要。
これもやはりピッタリ合わせないと、手袋を付けた状態で色々不便。(何かを掴む時や、指先でボタンやスイッチを押したりするとき等・・・。)

ということで、更に型紙に微調整を施しつつ・・・、

革手袋試作P.jpg

ラム革を使って、いよいよ本番です。
こちら“プロンジェ”という、フランスの高級ラム革・・・。
市場でこの革の手袋を買うと、おそらく3〜4万はすると思います。


因みに先ほどのAの指先問題とは、こういうことです。

革手袋試作Q.jpg

グーにした時、人差し指・中指・小指の3本には、たるみが出ています。
このたるみ、つまりここに隙間が生じていることが、指先で行う様々な動作の支障に繋がるということです。

革手袋試作S.jpg

写真の青いラインが当初の縫い割りステッチ部分ですが、改めてその下(銀ペンのライン)で縫い直しをすることで微調整が可能です。

ということで、こちらが指先長さを微調整した後の状態・・・。

革手袋試作R.jpg

たるみが無くなっています。

これが、とても重要です。

市販のレザーグローブだとどうしてもこのたるみが出がちですが、手作りだと最後に微調整ができるので、まさにその人の手にピッタリと合わせたものができる、ということですね。

36_1.jpg

なかなか、いい勉強になりました。

あとラム革って他の革と違い、革の中に“空気の層”があるとのことで、保温効果があるせいか実に暖かいです。

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この冬大活躍してくれそう。

36_2.jpg

次は“ペッカリー”の革で手縫いバージョンも作ってみようと思います。

また、生徒さんでも革の選択さえ間違えなければ、手にピッタリと合わせた手袋ができると思いますので、興味のある方は是非お声がけください。
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2017年12月20日

可愛らしい青色トートが完成〜!

日曜クラスのTさん・・・。

Tさん青トート@.jpg

前作では黒のショルダーバッグを完成させましたが、次はお母さまへのトートバッグを作ることに・・・。
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こちらは本体型紙。

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前回はご自身で購入されてきた柔らかめの黒い革を使っておりましたが、今回は工房にある青い“パビラス”という革をチョイスしました。

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革漉きも、かなり上手くなってきましたね・・・。

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内装部分は、ご自身で購入されてきたストライプの布地を使う模様・・・。

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内側ポケットのひとつはファスナー仕様で、額縁として同じくパビラスを使っております。

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本体の入れ口は“天マチ”という、新たな技にも挑戦です。
天マチはマグネットで開け締めできるような形ですね・・・。

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こちらが、内装+見付けに先ほどの天マチを付けた状態・・・。

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内側には先ほどのファスナーも含め、全部で3つのポケットが付くようですね・・。

Tさん青トートI.jpg

外側・前胴にも大きめのポッケを縫い付け・・・、

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最後に持ち手と本体、内装+見付けと、持ち手、本体を一気に縫い上げ・・・、


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完成〜!

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次回は、別の革でまたトートバッグを作成予定・・。

更に完成度の高いバッグを目指します。

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2017年12月18日

一枚の革で色々作ってみるB(ヘリ返しのバリエーション)〜2つ折り札入れ編

さて、“ヘリ返しのバリエーション”としてご紹介してきたこのシリーズも第B弾迄来ましたが・・・。

最終回の今回は『2つ折りの札入れ』となります。

実は5年程前に一度作成し、当ブログでもご紹介していたのですが(この時は試作の様子のみでしたが・・・。⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20121016-1.html
改めての登場です。

まずは“カード入れ”部分です。

2つ折り札入れサンプルA.jpg

前作・長財布のカード入れのパターンは一枚の革に切り込みを入れただけなので、革の重なりをさほど気にする必要はありませんでしたが、こちらは段々に重ねていく構造の為、より“革漉き”が重要になってきます。

2つ折り札入れサンプル@.jpg

最後の一枚を貼り、右側(財布の中央より)をミシンで縫い上げたところです。
因みに、今回も内装はライトベージュのシャンタンを使用しております。

2つ折り札入れサンプルB.jpg

右側のパーツは“小銭入れ”のマチ部分の一部を組み立てたところ・・・。

2つ折り札入れサンプルC.jpg

こちらは、小銭入れの“カブセ”(いわゆる蓋の部分)・・・。
最終的に、カブセ等の折り曲げて使うパーツは、このようにある程度癖付けをした状態でステッチを掛けていきます。

2つ折り札入れサンプルD.jpg

裏にはホック(正式には“ハンシャ”もしくは“隠しホック”といいます。)のオスをこの段階で付けておきます。
通常のホックであれば、後付けでも構いませんが、使用時に少しでも厚みを抑える為この場合“ハンシャ”の方がいいでしょう。


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この部分は開け閉めでそれなりに負荷のかかるパーツとなりますので、“スライサー”や“テキソン”等の心材を入れております。

2つ折り札入れサンプルF.jpg

これで小銭入れ部分が完成しました。

2つ折り札入れサンプルG.jpg

財布の土台となる生地(“中”といわれます。)の中央に薄く全漉きした革“見付け”を貼り、その左に“カード入れ”、右側に“小銭入れ”を配置した状態です。

ようやくお財布っぽくなってきました。

札入れ部分も2層にしている為、もう一枚“中”を段差を付けて貼り合わせ、いよいよ最後に“胴”本体を縫い合わせていきます。

2つ折り札入れサンプルH.jpg

ここでも、前回ご紹介した“へり裁ち棒”が大活躍です。

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こういった“革漉き”の技術で仕上がりが大きく変わるような革小物づくりには、欠かせない道具ですね。

ということで、完成〜!

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小銭入れの裏(ハンシャ・オスの背中側)と、“中”から右側へのスペース・・・、

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またカード入れの裏(中の左側)にもポケットがあるので、カード類なら10枚位は入ると思います。

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“菊寄せ”も・・・、まずまずですが、まだまだ精進精進・・・。

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ショルダーバッグ(クラッチとの2way仕様)から出てきた、財布類やブックカバーが全部同じ柄・・・・。

ちょっと話のタネになりそう・・・。

最初に書きましたが、革一枚の材料費は¥6,000弱ですので、こういった作り方も経済的で面白いと思いますが、いかがでしょうか?

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2017年12月12日

一枚の革で色々作ってみるA(へり返しのバリエーション)〜ブックカバー&札入れ編

前作、ショルダーバッグに続いて今度はブックカバー札入れを作ってみます。

前回のショルダーはヘリ返しの裏側が他の素材で覆われて見えなくなるのに対し、今作は裏側も見えてしまう作りの為、より丁寧に仕上げる必要がある、というのが大きな違いでしょうか・・・。

“丁寧に”というのは、革の“漉き”作業から始まってます。

ブックカバーサンプル@.jpg

一度機械で全体を漉いていますが、特に角の部分は包丁を使い、更に薄く漉いていきます。

ブックカバーサンプルA.jpg

カーブ角の部分は直線部分とは異なり、後で“菊寄せ”といって革を寄せていきますので、厚みが残っていると作業効率も悪く、また見た目も綺麗に仕上がりません。
ということで写真で若干色が薄くなっているところは厚み0.2o位でしょうか・・・。

ブックカバーサンプルB.jpg

こちらは、ブックカバーの“見返し”部分です。

ブックカバーサンプルC.jpg

本体部分にも裏地を貼り、その上に見返しを貼り付けます。
因みに今回本体部分のヘリ返しシロは、8mm程採っております。

最終的には5.0mや5.5mmにするのですが、裁断時のズレや、貼り合わせるときにでる歪みを考慮し・・、

ブックカバーサンプルD.jpg

写真のように、@とAでは同じ幅で採ったつもりでも、このように差が生じてきます。

ブックカバーサンプルE.jpg

その差を最終的に調整するのが、こちらの“へり裁ち棒”・・・。

ブックカバーサンプルF.jpg

こんな感じで内貼り・見返しとの段差にピタッと合わせて・・、

ブックカバーサンプルG.jpg

綺麗に切り揃えます。

ブックカバーサンプルH.jpg

これで幅が均一になりました。
今回は5.0mmで切り揃えましたが、4.7o・5.5o・6.0o等々・・、0.3〜0.5mm単位で売っていますので、とても便利な道具です。(全部揃えるとなるとちょっとお高いですが・・・。)

ブックカバーサンプルI.jpg

直線部分のヘリ返しについては、前作と同じ手順で進めていきます。

ブックカバーサンプルJ.jpg

こちらが四隅の“菊寄せ”です。

ブックカバーサンプルK.jpg

写真のように、ヘリ返された革の角が直角になるように、また外側は綺麗なアールになるように“刻み捻”という道具で仕上げていきます。

ブックカバーサンプルL.jpg

今回裏地で使ったグレーの裏地部分は、“ミンクスェード”といわれる新素材・・。
お手頃な値段の割には名前の通りの手触り感で、最近のお気に入りです。

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でもって、ここからは“札入れ”です。

札入れサンプル@.jpg

ブックカバーよりも複雑ですが、“革漉き”や“ヘリ返し”、といった作業は同様の行程で進めていきますので、ここでは省きます。

札入れサンプルA.jpg

こちらは、一部“スライサー”(0.4mm)を貼り、裏地にはライトベージュの“シャンタン”を使ってみました。

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次回、最後は小銭入れやカード段が付いた“2つ折り札入れ”を作ってみたいと思います。
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2017年12月08日

一枚の革で色々作ってみる@(ヘリ返しのバリエーション)〜ショルダーバッグ編

先日セールで購入してきた、柄物の革・・・。

ショルダーサンプルその弐C.jpg

大きさは200ds位で¥6,000弱でしたから、単価@¥30/ds位でしょうか・・・。
厚みは約1.0o程で比較的柔らかめの革ですね。

今回はこの革で、ショルダーバッグ、札入れ、2つ折り札入れ等、色々と作っていきたいと思います。
と同時に、このような比較的廉価な革の場合、コバ(切り口)の処理として“ヘリ返し”が主になるのですが、そのバリエーションも説明していきます。


まずはしっかり仕分けができる、4つの入れ口があるショルダーバッグからスタートです。

最初は外付けのポケット部分から・・・。

ショルダーサンプル@.jpg

入れ口はファスナーが付きますが柔らかい革なので入れ口がへたらないようスライサーを心材として入れております。(水色部分がスライサー0.6oです。)

前述の通り、切り口の処理は全て“ヘリ返し”で統一することにします。

こちらは、バッグ本体の入れ口のヘリ返しです。

ショルダーサンプルA.jpg

こちらにも同じく芯材の“テキソンテープ”(0.6o)を入れております。
上記同様入れ口がへたらないように、という意味合いもありますが、“ヘリ返し”をしやすくする、という目的も兼ねております。

よく生徒さんで、
“真っすぐのヘリ返しが上手くできない”
“直線のつもりが、うねうねと波打ってしまい、綺麗に仕上がらない”

という声がありますが、下記のようにすると初めての方でも比較的綺麗に仕上がると思います。

まずテキソンテープを貼り付け、糊を付ける前に、

ショルダーサンプルB.jpg

ヘリ返し部分が直角になるように“癖付け”をしておきます。
下にコルクや板等、真っすぐで段差があるところで行うとよいでしょう。

ショルダーサンプルC.jpg

この様にある程度癖が付いたら糊を添付し・・・、

ショルダーサンプルG.jpg

こんな感じで“親指”の腹で折り込んでいきます。

ショルダーサンプルH.jpg

親指を前後に回転させるような感じで、手前から奥へと少しずつ・・・、

ショルダーサンプルI.jpg

革の“浮き”を少しずつ小さくしていく、といった要領で・・・。

ショルダーサンプルJ.jpg

最後に前後に均して・・・、

ショルダーサンプルD.jpg

こんな感じですね・・。

ショルダーサンプルE.jpg

因みにこのようなアール部分も裏に心材やテープを貼り、こちらは指ではなく“目打ち”等を使って行います。

特にバッグ裏地となる布類はよりへたり易いので有効です。

ショルダーサンプルF.jpg

こちらは厚み0.6oの“チケン紙”を0.3o厚に漉いて、心材として使っています。

ヘリ返しの下処理が終わったら、後は組み立てです。

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バッグ外側の外付けポケットはマグネットでの開閉仕様で・・。(内側は最初の写真でファスナーでの開閉仕様になってます。)

ショルダーサンプルL.jpg

ショルダーサンプルM.jpg

ポケット部分の内縫いを施します。

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ショルダーサンプルO.jpg

多少のマチを採る為、底面は20o程縫っております。

少し分かりにくい構造のカバンですので、縫い上げる前に説明しておくと、こんな感じです。

ショルダーサンプルPV.jpg

これで、“入れ口4つ”というのが分かりますでしょうか・・。
バッグ本体部分は“2つ折り”にして、クラッチバッグ感覚で持てるような作りです。
ただ今回はDカンを付けてショルダーバッグとしても使えるよう、2way仕様にしております。

ショルダーサンプルQ.jpg

ファスナーをミシンで縫い、

ショルダーサンプルRU.jpg

本体裏地の側面だけ縫い止めます。
※写真左側の底面(点線部)は最後にここから全体をひっくり返すためここではまだ縫いません。

ショルダーサンプルS.jpg

バッグ本体とポケット部の一部を最後にグルリを内縫いで縫い上げます。※写真のクリップが付いているコの字型の部分。

ショルダーサンプルその弐@.jpg

こちらが95%完成の状態・・・。

今回はすべてが内縫いの仕様になっている為、先ほどの本体内袋の底面から、最後にグルンッとひっくり返して完成となります。
※本体内袋の底面のみ、ひっくり返した後“外縫い”を施し100%仕上がりとなります。


ショルダーサンプルその弐A.jpg

バッグ本体部分はクラッチバッグのように2つ折りになりますので、全体としてはコンパクトですが、財布等小物等であれば、収納がしやすい構造のバッグに仕上がりました。

ショルダーサンプルその弐B.jpg

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次回は“札入れ”を仕上げていきます。
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2017年12月01日

革製トレイを作る

大きなバッグをいくつか作り、ここのところ小物系を量産しているAさん・・・。

AEさんレザートレイ@.jpg

今度は革製のトレイを作成中です。

こちらが、最初に作成したものなのですが・・・、

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なんだか変な皺が寄ってしまった模様・・・。

自前の革と裏地の間に“ベルポーレン”という心材を入れているようなのですが・・・。
底面と側面側である程度可動域を持たせる必要がある為、その心材に切り込みを入れているのですが、どうも上手くいかないご様子・・・。

で、次の教室までの一週間、色々とお家で考えてきた結果・・・、

AEさんレザートレイB.jpg

お〜、お見事です。

芯材への貼り方や、切り込みの入れ方等を少し変えてやってみたとのことですが、ご自分で解決してしまうところが流石です。

AEさんレザートレイC.jpg

“くるみボタン”ならぬ“くるみホック”も同じ革で作成し、

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見事完成〜!

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こちらも量産するのかな?

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2017年11月23日

リュックサック作りA〜完成したものの・・使うかどうかは検討中の巻

調子に乗ってミツバチとお花を入れてしまい少し後悔した前回・・・。
http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20171107-1.html

なんとか気を取り直してリュックサックの完成を目指します。

マイリュックサックI.jpg

こちらは、ショルダーベルトの長さを調節する為の尾錠部分・・。金具はシンプルにシルバーで・・。

次に、今回は内縫いなのですが“玉縁ち仕様”にする為のパーツ取りです。

マイリュックサックJ.jpg

バッグ作りでいつも困るのが、このような細長いパーツをどう取るか・・、です。

上の写真を見ていただくとお分かりだと思いますが、25o幅で長さ100o近く取っています。
すると銀ペンで描かれたテープ状の左側部分の革が、全て無駄になってしまうんです。

ここでは“玉縁ち”用のパーツ取りなので、いわゆる革の“伸び方向”は無視しておりますが、これが“持ち手”や“ショルダーベルト”のパーツ取りになると、革の伸びも考慮に入れなくてはならず、結構な無駄革が発生してしまいます。

なので、最初に載せた“尾錠”周りの細かなパーツ等は、こうして出てきた無駄革部分を上手に使って作っていくわけですね。

マイリュックサックK.jpg

ということで、玉縁ちパーツが完成・・・。中には2oのポリ芯が入っております。

こちらは“ショルダーベルト”の革部分・・・。

マイリュックサックN.jpg

今回は全て革にはせず、半分をナイロンテープ仕様にしていますので、革パーツは600o位ですかね・・・。

上述のとおり、あまり長くとると材料費が上がるので・・・、経費削減です。


こちらは“背胴”部分です。

マイリュックサックL.jpg

今回、初めてメッシュ素材を使ってみました。(背胴の上半分がメッシュ)
市販のリュックなどでもよく使われている素材ですね。

革以外の素材ということで、やや“高級感”は薄れますし、また“耐久性”も多少落ちる、という見方もありますが、軽量化という意味では素材としてはアリだと思います。

生徒さんでも“使ってみたい”という方も出てくると思い、実際工房のミシンでキレイに縫い上げることが出来るのか?ということを確認する意味でも今回取り入れてみました。



ということで、前胴+底マチ+背胴を縫い合わせた状態。

マイリュックサックM.jpg

今回は、いわゆる“通し胴”という構造で、マチとはこの後一気に縫い上げるパターンです。

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この様に、胴+玉縁ち+マチを全て糊で仮留めし、尚且つクリップで剥がれないようして一気にグルリを縫い上げて・・・、


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完成〜!

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メッシュの部分も差ほど違和感なく縫えたので、今後素材としては“アリ”ですね・・。

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ミツバチと・・・、

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お花・・・。

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後は、この柄ですね・・・。
電車の中で隣の人に気づかれたら恥ずかしいだろうな・・・と思い、使うかどうか悩んでいる今日この頃・・。
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2017年11月16日

靴と同じ革でメンズショルダーバッグを仕立てる。

これまで靴を3足作ってきたAさん・・・。

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先月完成したハンドソーンウエルトの靴と同じ革を使って、今度はショルダーバッグを作ることに・・・。

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こちらが、サンプル・・・。
これまで長年使い続けてきた市販のショルダーバッグが大分くたびれてきたので、初めてということもあり同じデザインで進めることになりました。

型紙もサンプルを基にご自身で作成していただきます。

今回は全て“内縫い”仕様なので、縫い代の取り方や胴とマチの長さの合わせ方等を最初に説明し、かばんの構造を理解していただきます。

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裏地はカーキ色の帆布を使うみたいですね・・・。

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流石Aさん・・・理解力が早く、あっという間に本体完成〜!

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内縫いのバイアスも同素材で縫い付けており、丁寧に仕上げております。

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最後にベルトを仕上げ、本体に取り付け・・・、

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完成〜!

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前回の靴の完成から僅か1ヶ月でのスピード完成と相成りました。

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Aさん、次はまた靴に戻る模様・・・、次はブーツ作りです。
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2017年11月07日

リュックサック作り@〜生徒さんに影響されて、色々盛り込んでみた・・の巻

前回ブログにご登場の、Kさんのリュックが仕上がってくるにつれ、

“そういえば、まだリュックサックのサンプルって作ってなかったな〜。”

と・・・、で早速作ってみることに・・・。

Kさんのリュック同様、“どっさり入る”のがいいかな〜と・・・。

マイリュックサック@.jpg

これは外付けのファスナーポケット部分・・。

少し前、とある生徒さんに“革の編み込みをいつかやってみたい・・”と言われたことを思い出し、挑戦中・・。

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単純な交互の編み込みでは面白みが無いので、ちょっと変則パターンで・・・、

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ちょっとしたグラデーションを作ってみました。

最初は前胴、つまり本体部分でもやろうと思っていたのですが、思いのほか目がチカチカして“うるさい”感じになりそうなので、今回はポケット部分のみで・・・。

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で、本体前胴に縫い付け・・。

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因みに取っ手部分は“五つ編み”仕様で・・・。
ここは、“三つ編み”だとチト寂しい感じだったので、ほんの少し主張してみました。


次は、本体“ファスナーマチ”。
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内縫い仕様なので、縫い代を“粗し”てます。
これをしっかりやっておかないと、後々ミシン掛けの際パーツが剥がれてしまうので、地味ですがとても重要な作業です。

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これは、マチの一部・・・。
靴教室で、今ウエスタンブーツを作っている生徒さんがいるのですが、そのステッチをみていてつい自分も“やってみたく”なってしまい・・・、

マイリュックサックF.jpg

イェ〜ィ・・・、楽し〜!

この、“付かず・離れず”の緊張感が何とも言えません・・・。

今回は“オールブラック”の革使いなので(オッサン【自分】が使うものなので、それでいいんですが・・。)、
途中、少し寂しくなってきたので・・・、



マイリュックサックG.jpg

こんなん入れてみましたっ!

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そしたら、反対側に“お花”を入れてみたくなり・・・・。

少し後悔・・・。
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