2018年11月20日

レーシングポニーを導入〜!

靴歴5年のOさん。

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今回は靴を離れ、小銭入れを作ることに・・・。

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ネイビーのタンニンレザーを使い、いい感じで進めてます。

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糊で貼り合わせ・・・、

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手縫い用の穴を“菱目打ち”という道具を使って開けていきます。
ピッチは3・4・5・8oとありますが、今回は4o仕様で行うようです。

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でもって、チクチク、チクチク・・・。

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いい感じで仕上がったようで、
“今度はもう少し難易度の高い財布にチャレンジしたいっ!!”
※スミマセン、仕上がり写真撮り忘れました・・。

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ということで、早速、2つ折り財布に取り掛かります。

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こちらのカード段や、

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小銭入れのパーツはミシンでサクッと縫い上げました。

最後、本体廻りも当初はミシンで縫うつもりだったようですが、各パーツの“漉き”が不十分だったよう・・・。

場所によっては4o近くの厚みになってしまったので、ミシンをあきらめ、手縫いにすることに・・・。

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ということで、レーシングポニーを導入〜っ!!

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手で持たなくても安定している為、格段に“縫い”の作業がはかどります。

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ということで、完成〜!

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なにやら“金運が上がる色”ということで、黄色と青のお財布が完成しました。

馬蹄形コインケース試作C.jpg

ついでに私も、“馬蹄型コインケース”の試作を・・。

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2018年10月02日

調子に乗って動画を投稿してみた。

靴を3足作り、次はかばん作りへの挑戦を始めたTIさん・・。

今回型紙はこちらで作成せず、ご自身で入手してきた“教本”の型紙を基に作成していくようです。

靴を3足作り終え、今度はバックを作り始めたTIさん。久々のミシンは少し緊張ぎみですが... 。
なんとかキレイに縫えましたね。
#革#革バッグ #鞄#鞄作り #鞄づくり #鞄教室 #鞄工房 #バック作り教室 #バック#ミシン #革用ミシン #バック作り #レザー #レザーバッグ #習い事#教室 #池袋


革は勿論、バッグに取り付けるバネホックやマグネット、更にはカン類などもご自身で全て揃えてこられました。

なにやら工房に来られる途中で、バッグ資材のメッカ“浅草橋”を通るようで、気軽に材料入手が可能なよう・・・、羨ましい限りです。

革の裁断がひと通り終わり、今日の作業は縫製・・・・、久しぶりの“ミシン”使いです。

心なしかちょっと緊張気味・・・。

ということで、初の動画投稿です。
※下の写真をクリックすると、インスタ画面になり再生できる・・・、はずです。

先ほどのTI さんの続き... 。
初の動画アップで失敗した... 。
#革#革バッグ #バック#バック作り #バック作り教室 #バック教室#鞄 #鞄作り #鞄づくり #鞄教室 #鞄工房 #鞄作り教室 #習い事#革用のミシン #池袋


と、こんな感じで、運針そのものはかなりゆっくりですので、かばんや靴作りに興味のある方、是非トライしてみてはいかがでしょうか。
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2018年09月16日

IAさん、ラストのトートバッグ。

かばん作り歴2年半のIAさん。

以前作ったブルーのトートバッグが好評だったようで、色違いでもう一つ作成中・・・。

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こちらは、ガラ芯を入れた持ち手を作っているところ・・・。

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ピンクの革はご自身で購入されてきたものです。

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背胴側にのみ、ファスナーポケットを付けるみたいですね。

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内袋のポケットは3つ程付ける予定で、そのうちのひとつにもファスナーを付けるようで、こちらはその額縁に当たるパーツです。

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持ち手の位置を調整中・・・。
どうやら、背胴のファスナーの位置が高すぎたようで、根革の位置を苦慮しているみたいですね・・・。

最初に型紙上ですべての位置関係を確定しておくと、こういったことはないのですが、背胴のファスナーは後付けで決めてしまったよう・・・。

やはり、最初の型紙でしっかりと全ての位置を確定しておくことが重要です。

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なんとか構造上、また見た目的にも問題の無い位置を決め・・・、

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入れ口を縫い合わせて・・・、

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完成〜!

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今作で14作目となるIAさん・・・、ご自身は勿論、旦那様やご家族に数多くのバッグや革小物を作ってこられましたが、数週間後に控えたご出産に備え、取り敢えず今作でご卒業となります。

子育てがひと段落したら、またお待ちしておりま〜す。
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2018年09月05日

製作途中のバッグたち・・。

ブログ更新が滞っていたので、まだ完成前ですが、製作途中のバッグ・革小物をいくつかご紹介・・。

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ベテランAさん・・・、こちらは持ち手??
まだ全体像が見えませんが、着々と進行中のようです。

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こちらはYさんのトートバッグ・・。

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こちらはNさん、お財布のようですね・・。
ラウンド式ファスナーは、この貼り合わせが難しく、一番のヤマ場です。

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Iさんのトート・・・。
設計段階からかなりデザインが変わってしまい、持ち手の位置を苦慮されているようです。

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こちらはKさん、昨年流行ったアネロのような口金式のリュックの完成を目指しております。

皆さん、頑張れ〜!
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2018年07月25日

基礎カリキュラム終わりでウエストポーチ

カバン歴半年のYさん・・。

YIさんウエストポーチ@.jpg

これまで基礎カリキュラムで、小銭入れやペンケース等8点程の革小物を作成してきました。

当教室では、基礎カリキュラムが終わった方からご自身で好きなものを作成していただいておりますが、Yさんが最初に選んだのはいわゆる“ウエストポーチ”。

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左上のものがご自身で今使われているもので、これと同じモノを革を使って作成していくようです。

型紙は全部で4つ・・・。

まあ、最初に作るものとしてはいいチョイスですね。

YIさんウエストポーチB.jpg

なにやらいっぱい書き込んであります。

手順としては、まず“胴”の形を任意で決め、その後その胴の形を基にマチの長さを算出して型紙を作ってきます。
細かな数値は、その数値を求める為の計算ですね・・・。

計算といっても、足し算・引き算等のいわゆる“四則計算”と、円周を出すための“2πアール”(2x3.14x半径)の公式くらいしか使いませんので、コツさえつかんでしまえば誰でもすぐ型紙作りはできると思います。

YIさんウエストポーチC.jpg

その型紙を使って切り出された革。

これらの革を、機械で漉いたり、ミシンで縫ったりしながら組み立てていくわけです。

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裏地はオレンジの綿生地を使って・・・、

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完成〜!

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Yさん、次はトートバッグに挑戦です。
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2018年07月06日

余った革で2つ折り財布

ご自身で購入された革で、先日ノルウィージャンウエルト製法のブーツを作成したAさん。

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その前には、同じ革でショルダーバッグを作成しておりましたが・・・、
まだ少し革が余っているということで、今度はお財布を作ってみることに・・・。

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こちらが、これまでAさんが長年使用してきたお財布。

もう大分くたびれてきたので、思い切って分解し、同じ仕様で作成してみることに・・・。


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フムフム・・・・、
際には心材として厚紙が入ってますね・・・。


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なるほど、なるほど・・・・。

胴の厚みは約1.2o程でしょうか・・・・。
また小銭入れの蛇腹マチについては、0.3〜0.4o位ということで・・・、まあそんなところでしょうね・・。

2つ折りで小銭入れも加えると、どうしても全体の厚みが増しますので、やはりこれくらいの薄さにしないとスッキリした感じには仕上がりませんから・・。

内装もオリジナル同様、シャンタンを使って仕上げていく方向で、決定です。




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ということで、いきなり最終仕上げ迄来ちゃいました・・・。
同じような色合いなので、上3枚の写真と変わりない様に見えますが、新たに作ったものです。

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初めての“菊寄せ”にも挑戦し・・・、

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サクッと完成〜!

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Aさん、まだ微妙に革が残ったみたいで、今度は『通帳入れ』を作るみたい・・・。

平野レミ氏ばりに、“無駄なく”、“手際よく”、材料を使い切ります。
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2018年05月21日

スマホケース・ザ・サード

先週の『半分、青い。』

事務所をクビになり自棄になって、東京の記念にと『マハジャロ』でお立ち台に立つ鈴愛・・・。

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先週一番ウケた・・・。

毎年、今くらいの時期になるとどうしても『朝ドラ』ネタが増えてしまっているような気がする今日この頃・・・。



“毎年、今くらいの時期”というフレーズで気が付いたのですが、ベテランAさんも、毎年この時期になると、なぜかスマホケースを新調しております。

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今回で3作目です。
※因みに一作目はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20160610-1.html
でもって二作目がこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20170614-1.html

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革・心材等の素材や、機能性、使い易さ等々・・・、毎年少しずつレベルアップさせるあたりは、もうプロのレベルですな・・。

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2018年05月01日

花粉症対策で大量生産

今年は例年になく花粉の飛散量が多いようで、花粉症の方々は皆さん大変な思いをされたようです。

スギ・ヒノキのピークは過ぎたようですが、まだまだ辛い思いをされている方もいらっしゃるとか・・。
ということで、木曜クラスのKさんもティッシュ入れ付きのポーチを作成することに・・・。

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上の写真・左は、100円ショップで買ってきたという合皮のもので、右はそれを基に作成した型紙のようです。

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革は、以前購入して多少余ってしまったというクロコの型押しですね・・・。

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裏地もご自身でご用意されたものを使います。

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サクッと完成させたと思ったら、いつの間にか2つ目が・・・。

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と、あっという間に5つも・・・。

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どうも周りに花粉症の方が多いようで、これからお配りするそうな・・。

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2018年03月13日

春らしい色合いで再度チャレンジのハンドバッグ

歴1年、昨年の暮れに黒のハンドバッグを完成させたTさん。

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次は色違いで、同じようなタイプのハンドバッグを・・・、より完成度を上げていきます。

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前回とほぼ同じ厚みですが、少し堅めの革を選択・・・、シボも以前より細かめのタイプですね。

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前作同様、かっちりとしたフォルムにするため、0.8oのボンテックスを心材として使うようです。
ただ、前回の経験を活かし、若干手順を替えて進めてみます。

なかなか研究熱心ですね。

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形としては、分割の通し胴で、マチは“帯マチ”、そして入れ口は“天マチ”スタイル・・・。

更には“アオリ”と言って、開口部は2つ以上に分割されていて、本体の口はファスナーで開閉でき、それ以外の口はオープンにしてある構造です。

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ヘリ返しやミシンステッチもかなり上手ですね〜! かばん歴1年とは思えぬクオリティです。


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最後に“帯マチ”周りを縫い付けて・・・、

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完成〜!

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春らしい色合いのハンドバッグが仕上がりました。

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※スミマセン、出来はいいのに、写真がブレブレで・・・。

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因みにこちらが前作・・、季節や洋服に合わせて使い分けできそうですね。

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2018年01月26日

複雑な構造・・・、2wayショルダーバッグが完成〜!

前回、自前の革でお洒落なリュックを作成したKさん・・・。

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その革がまだ余っているとのことで、今度はショルダーバッグを作ることに・・・。

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これまでは“胴 + マチ”といった、鞄の構造としては比較的シンプルなものを作ってこられましたが、今回は、色々な要素が複雑に絡む構造のバッグとなります。

形としてはクラッチバッグとしても使えて、着脱できる肩紐を付けるとショルダーバッグとしても使える、いわゆる“2way仕様”のカバンです。

コンパクトな見た目の割には、収納スペースが全部で4つあるので、整理のしやすいバッグといえるのではないでしょうか・・。

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で、何が複雑かというと、すべてがいわゆる“内縫い”となっており組み立ての順番をしっかりと把握しておかないとやり直さなければならない・・・、という構造です。

※尚、製作過程はこちらで以前ご紹介しております。
http://sakaiworks-bag.sblo.jp/article/181794540.html

ということで、いきなり完成です。

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肩紐を付けたショルダー仕様・・。

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表側は2つ折りになっているので、肩紐を外せばクラッチバッグのようにも使えます。

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こちらは内側・・・、敢えて黒の別革で作られており、表側のバッグと胴の部分で縫い合わされています。

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表側と内側の間にも収納スペースがあり、ここにDカンを隠すように縫込みショルダーの着脱ができるような構造になっています。

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色々な場面で使い勝手の良さそうなカバンとなりました。

Kさん、ここのところ大作が続いたので、次はチョット息抜きで簡単なお財布作りに挑戦です。
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2017年12月20日

可愛らしい青色トートが完成〜!

日曜クラスのTさん・・・。

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前作では黒のショルダーバッグを完成させましたが、次はお母さまへのトートバッグを作ることに・・・。
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こちらは本体型紙。

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前回はご自身で購入されてきた柔らかめの黒い革を使っておりましたが、今回は工房にある青い“パビラス”という革をチョイスしました。

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革漉きも、かなり上手くなってきましたね・・・。

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内装部分は、ご自身で購入されてきたストライプの布地を使う模様・・・。

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内側ポケットのひとつはファスナー仕様で、額縁として同じくパビラスを使っております。

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本体の入れ口は“天マチ”という、新たな技にも挑戦です。
天マチはマグネットで開け締めできるような形ですね・・・。

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こちらが、内装+見付けに先ほどの天マチを付けた状態・・・。

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内側には先ほどのファスナーも含め、全部で3つのポケットが付くようですね・・。

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外側・前胴にも大きめのポッケを縫い付け・・・、

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最後に持ち手と本体、内装+見付けと、持ち手、本体を一気に縫い上げ・・・、


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完成〜!

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次回は、別の革でまたトートバッグを作成予定・・。

更に完成度の高いバッグを目指します。

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2017年12月01日

革製トレイを作る

大きなバッグをいくつか作り、ここのところ小物系を量産しているAさん・・・。

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今度は革製のトレイを作成中です。

こちらが、最初に作成したものなのですが・・・、

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なんだか変な皺が寄ってしまった模様・・・。

自前の革と裏地の間に“ベルポーレン”という心材を入れているようなのですが・・・。
底面と側面側である程度可動域を持たせる必要がある為、その心材に切り込みを入れているのですが、どうも上手くいかないご様子・・・。

で、次の教室までの一週間、色々とお家で考えてきた結果・・・、

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お〜、お見事です。

芯材への貼り方や、切り込みの入れ方等を少し変えてやってみたとのことですが、ご自分で解決してしまうところが流石です。

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“くるみボタン”ならぬ“くるみホック”も同じ革で作成し、

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見事完成〜!

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こちらも量産するのかな?

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2017年11月16日

靴と同じ革でメンズショルダーバッグを仕立てる。

これまで靴を3足作ってきたAさん・・・。

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先月完成したハンドソーンウエルトの靴と同じ革を使って、今度はショルダーバッグを作ることに・・・。

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こちらが、サンプル・・・。
これまで長年使い続けてきた市販のショルダーバッグが大分くたびれてきたので、初めてということもあり同じデザインで進めることになりました。

型紙もサンプルを基にご自身で作成していただきます。

今回は全て“内縫い”仕様なので、縫い代の取り方や胴とマチの長さの合わせ方等を最初に説明し、かばんの構造を理解していただきます。

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裏地はカーキ色の帆布を使うみたいですね・・・。

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流石Aさん・・・理解力が早く、あっという間に本体完成〜!

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内縫いのバイアスも同素材で縫い付けており、丁寧に仕上げております。

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最後にベルトを仕上げ、本体に取り付け・・・、

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完成〜!

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前回の靴の完成から僅か1ヶ月でのスピード完成と相成りました。

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Aさん、次はまた靴に戻る模様・・・、次はブーツ作りです。
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2017年11月03日

オサレな“大人リュック”が完成〜!

今朝の“とくダネ!”情報ですが、日経トレンディの今年のヒット商品に、“anello”のリュックがランクインしたと・・・。
なにやら子育てママさんを中心とした女性からの評価が高かったとのこと。

そんな中、当工房でもリュック作りを進めているのがKさん・・。

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これまで、トートバッグ、ボストンバッグ等を順調に作成してきましたが・・・、

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こんな感じの、お洒落な“大人リュック”の完成を目指します。

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なるほど・・・、確かにオサレですなぁ・・・。

前胴&背胴&マチといった一般的な形状ではなく、前胴とマチが一体化したようなちょっとした変則スタイルですね・・・。
なんだかイマイチ完成形のシルエットが見えてこなかったので、取り敢えず縮小版で試作を作ってみることに・・・。

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なるほど、なるほど・・・、

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何となくわかりました・・・。

ということで、早速本番の型紙を作成・・・、

Kさんリュック@.jpg

でかっ!!
これなら“anello”に負けない位、いっぱい入りますね〜!

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これは何をしているかというと・・・、

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革の縫い代部分を“粗し”ています。
こういった内縫い構造のバッグは、革の表(銀)面同士を糊で貼り合わせてミシンに掛ける為、とうしても糊がはがれやすくなります。
ミシン縫いの最中に剥がれるととても厄介なので、革の表面に傷をつけることで剥離を防ぐ大事な下処理のひとつですね。

KさんリュックE.jpg

こちら、背胴側がほぼ出来ました。

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続いて、本体ファスナーをミシンで縫い合わせてます。

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こちらは、側面に付けるファスナーのようですね。


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リュックを背負ったままで、脇のファスナーからも出し入れができるような構造にするようですね。

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ファスナー口がへたらないよう、裏面にも革の額縁を付けます。

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ショルダーのテープを縫い・・・、

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サルカワ&コカンも貼り合わせ・・・、

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最後にグルリを内縫いして・・・、

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完成〜!

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こちらは背中側・・・。

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側面からみるとこんな感じ・・・、そうそう昔の給食でよく出てきた“三角牛乳”のような形・・・。

て、古っ!!

多分40台以上じゃないと分からないだろ〜な〜・・。

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とってもオサレに仕上がりましたよっ!
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2017年10月27日

同じものを4つ作り、且つ改良する。

前ブログで、同じモノを2つ作って確実にスキルアップしている、ということでご登場いただいたAさん・・。

Aさん小銭入れ@.jpg

先月こちらで作った“サンプル小銭入れ”の型紙を使い、今度は4つ作成しております。

ご家族や周りの方々に配られるそうですが、この向上心には脱帽です。

早速一つ目の作成に取り掛かったのですが、厚みを0.2o位に漉く“革漉き”でミスってしまい、端っこが切れてしまいました・・・。

新しく革を裁断しなおすのかと思いきや・・・、

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お〜、見事切れ端の革を継ぎ接ぎし、リカバリーに成功〜!

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刻み捻を使って、初めてチャレンジする“菊寄せ”・・・。

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左の方は、先日お母さまに作っていたバッグと同じ革のようなので、お母さまにあげるのかな・・・?

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因みにこちらの型紙は、当初のこちらの型紙からご自身で改良を加えた型紙のよう・・。

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当初の型紙だと、マチの長さの関係でここまでしか口は開きませんが・・・、


Aさんの改良版でつくると・・・、

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ガバッっ!!!とな・・。

お〜、研究心も高いっ!

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型紙にご自身で改良を加え、且つ色々な革で作ることで着実にプロに近づいてますね・・。

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2017年10月18日

同じモノを2つ以上作る

“同じモノを2つ以上作る”

これは“モノづくり”において上達する為に最も重要な要素のひとつですが、こういった教室等ではなかなか実践するのが難しいのが実情です。

やはり色んなことにチャレンジしたくなりますからね・・・。

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そんな中、頻繁に“同じモノを2つ”作って確実にスキルアップしているAさん・・・。

昨年、お嬢様の為に作ったパスポートケースに、この夏再度挑戦です。

こういった“ラウンド式ファスナースタイル”はPPケースのみならず、お財布やバッグ等でもよく見かけるスタイルですので、場数をこなせば着実にレベルアップを目指せます。


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同じものといっても、型紙等も前回とは異なっている為、ゼロからの作成です。
カード段もお手の物・・・。

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こちらは、パスポートや航空券を収納するところでしょうか・・・。


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財布でよく見る“笹マチ”スタイル・・・・。

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小銭の収納もできるよう、内部にもファスナーを付けてますね。
前回同様、見た目だけではなく、やはり機能性は重要です。

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こちらは、本体のファスナーを取り付けているところ・・・。ここは、前回から進化してます。

なにが進化しているかというと・・・、

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木型を使っております。
ネットで購入した木型に、ファスナーがスムーズに通るよう、わざわざ溝を削って作成したようです。

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最後に胴本体を縫い付けて・・、

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完成〜!

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因みに今回の革もご自身で購入されてきたもので、本体部分・内装部分等それぞれの厚みもご自身で判断されて“漉き”を施しております。

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因みにこちらは昨年お嬢様に作ったPPケース・・。

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Aさん、着実にスキルアップしてますね。
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2017年10月09日

読書の秋?スポーツの秋?

靴とカバンを行ったり来たりのKさん・・・、久々ご登場です。

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工房の棚からいろんな革を引っ張り出してきてお悩み中のご様子・・・。

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これだけではモノ足りなかったようで・・・、

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過去10年程工房で使ってきた革で、ごみ箱に捨ててしまうにはちょっとモッタイナイかな・・・、という中途半端な切れ端をストックしてあるんですが、その袋もひっくり返して、更に物色中・・・。


お勤め先が図書館ということで、どうも“読書の秋だよっ!キャンペーン”っ的な出し物として、色々と展示するものを革で作ろうとしているようです。

Kさん自転車用バッグH.jpg

こちらは文庫本のブックカバーかな?

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ハハッ!かわいい〜・・。


“読書の秋”編の革をサクッと裁断後、さっさとかばんへ仕舞ってしまい(どうもお家で仕上げるようです・・・。)、次は一転、“スポーツの秋”モードへ・・・。

Kさん、基本的に工房へは自転車で来られるのですが、その距離10q以上・・・。
かなり筋金入りのサイクリストっす!!

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ということで、次はご自身で用意された革を使ってサイクルバッグを作るようです。

ちょい薄めのベジタブルタンニンレザー・・・。

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ミシンは使わず、総手縫いにするのに“平目打ち”か“菱目打ち”、どちらにしようかお悩み中・・・。

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今回は“平目打ち”でいくようですね・・・。

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蓋(カブセ)を型紙でとり、金具の位置を確認中・・・。

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因みにこちらはご自宅で手縫いで仕上げたトートバッグのようです。
Kさん、ほんっと手縫い好きだな〜!

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今回、蓋を留める金具は“ギボシ”を使うようですね・・。
確かに、簡単に開け閉めできることを考えるといい選択です。

次に自転車のハンドル部分に装着できるように、革のテープを裁断し、何で固定するかを色々と悩んだ末、ここは金具(Dカンやコカン等)は避け、“ベルクロ”(マジックテープですね)仕様にして、やはり簡単に着脱できる方法を選択っ!

しかし、ここで思わぬ落とし穴がっ!!

そう、ベルクロは手縫いではなくミシンなんですっ!
まあ手縫いでもできなくはないですが・・・。

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ということで、あれだけ避けてきたミシンを渋々使うことに・・・。

約一年ぶりだそうな・・・。

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ということで、完成〜!

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早速、愛車に装着っ!
(スミマセン、夜クラス終わりなので、真っ暗な中の撮影です。)

これからのサイクリングにも最高の季節に間に合いました。

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ということで、Kさんにとっては読書とスポーツ、プラス“ミシンの秋”ということで・・・。
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2017年09月24日

極厚!手縫い財布が完成〜!

ご子息の靴を作成中のYさんでしたが・・・・、

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先日のインドネシアご出張の際、現地のご友人に、

“これと同じ財布作ってよ〜”

と頼まれたとのこと・・・。

ということで、靴作りは一時中断し、財布を作ることに・・・。

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以前もご紹介しましたが、Yさんのノート・・・。

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凄いです・・・。見た目と違って字が可愛い〜・・・。

・・・スミマセン・・・。

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その、再現すべく友人の財布の写真を撮り、且つ、革の厚みまで測ってきてますよ・・・。

かなりゴッツイ感じのお財布のようですな・・・。

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でもって、その情報をもとにYさん自身で作成した型紙がこちら・・。

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使用する革は、ミネルバボックスのブラック・・・、元厚が1.8oなり・・・・。

と、裁断後、いきなり糊付けし・組み立てようとしていたので、

“いくら極厚財布でも、これは厚過ぎっ!”

と・・・。

最も重なりが多いところの厚みを測っててみたところ、案の定トータル8.0oオーバー・・・。

これじゃあ、折り曲げることもできませんし、ポケットに収まりませんよ〜。

ということで、こちらである程度“革漉き”を施し・・・、

Yさん極厚革財布B.jpg

なんとか、いい感じで・・・。

Yさん極厚革財布D.jpg

それでも、5.6o・・・・。厚っ〜!
ただ、オリジナルがどうやらこれ位のようなので、こちらで進めましょう。

Yさん極厚革財布C.jpg

最後、グルリを手縫いして・・・、

368_1.jpg

完成〜!

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しっかり、お名前も入れて・・・、

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喜んでくれるといいですね・・・。

因みに、これはおいくら万円??
posted by tomo at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年07月11日

栃木レザーで“箱マチ”小銭入れ

先日、ご自身のシェル型ポーチと旦那様へのキーホルダーを完成させたTさん・・・。

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次は、小銭入れを作成中・・・。

Tさん小銭入れA.jpg

まずは、型紙の精度や革漉きの厚みの確認をするため、床革を使い試作を作ってみました。

型紙や革の厚みを微調整し、いよいよ本番へ・・。

今回はお父様へのプレゼントということもあり、高級レザー“栃木レザー”でチャレンジです。

一部ポストミシンを使いましたが、どうしてもポストだとタンニン等デリケートな革の場合、“抑え”の跡が付いてしまうことが・・・。

“余り気にしない・・”という人もいるのですが、(売り物でも薄っすら残っていたりしますので・・・)

“凄く気なる”というTさん・・・、

Tさん小銭入れ@.jpg

抑えが通る道筋に“マスキングテープ”を貼って縫ってます。
ただ、この場合もマスキングテープを一緒に縫わないよう、慎重に・・・。

Tさん小銭入れB.jpg

こちら、“箱マチ”といわれる部分が仕上がりました。
この部分は、本体を閉じたとき折りたたまれる部分になりますので、厚みは0.6〜0.7oに“全漉き”を施しております。

Tさん、“漉き”の技術も大分向上しましたね・・。

Tさん小銭入れC.jpg

本体(胴)に慎重に貼り付けて・・・、

Tさん小銭入れD.jpg

こちらは、トータルの厚みが2o強になりますので、アームミシンにて縫い進めることに・・・。

Tさん小銭入れE.jpg

最後に“ハンシャ”と呼ばれる隠しホックを打ち付けて・・・、

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完成〜!

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なかなかいい感じで仕上がりました。

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Tさん、実は小銭入れだけではなく、同じくプレゼント用の“長財布”も作成予定・・。

今度は“風琴マチ”という、職人さんでも嫌がる(らしい)超F難度の技を取り入れるかどうかお悩み中・・。

是非チャレンジしてみて下さい。

posted by tomo at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年06月14日

スマホケース・セカンド

昨年のちょうど今頃、スマホケースを作成していたAさん・・・。
※その時の様子はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20160610-1.html

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自前のオフホワイトの革を使った、立派なスマホケース・・・・、

なのですが、

“白系はすっごい汚れが目立って・・・、作り直したいっ!”

ということで、あれから1年しか経っておりませんが、改めてスマホケース作りと相成りました。

AさんスマホケースU@.jpg

今回は、汚れが目立たないよう、またいい感じで“経年変化”していくよう、赤系のタンニンを使って進める模様・・。

AさんスマホケースUA.jpg

また前作と違うところは、外側の革と内貼りの革の内外径差を考えなくていい様に“スライド式”にしたところ・・。
上の写真、右端のベージュの革がそうなんですが、意味わかりますでしょうか?

スマホケースや財布、はたまたキーケース等、折り曲げて使うような革小物でよくあるパターンです。

革等ある程度厚みのある同じ長さのものを内外重ねて折り曲げると、当然内側の方がはみ出てしまいます。

素材によってはある程度伸び縮みするので、若干内貼りパーツを短めにとって貼り合わせるパターンがひとつ・・。因みに昨年作成したスマホケースはこのパターンにて作成・・・。

2つ目は、“二つ折り財布”等によく見られる、このパターン。

マイ財布@.jpg

こちら、現在使用中のマイ財布・・。二つ折りの状態・・・。

マイ財布A.jpg

で、こちらが開いた状態・・・。
折れ曲がるセンター部分の下部のみが、縫い合わされていない状態です。内外でかなりの差が生じているのがお分かりでしょうか。

で3つ目がこのスライド式ですね。

素材や厚みに応じて色々試してみるのも面白いと思います。

AさんスマホケースUB.jpg

こちらはAさんお得意の、敢えて同じ革を切り返すパターン・・。

AさんスマホケースUC.jpg

短めストラップにはマグネットを埋め込んでいます。

AさんスマホケースUD.jpg

失敗しないよう、下穴を開けて慎重に進めてます。


でもって、完成〜!

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これなら、汚れは目立たなさそうですね〜。

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こちらがスライド式のズーム・・・。

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スマホ本体の下の内貼りの革が、閉じた時反対側の袋状になった革の下に潜り込むような形でスライドするわけです。

分かりました?
posted by tomo at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房