2015年04月23日

新革紹介

パビラス各種.jpg

昨年暮れ、試験的に仕入れた新しい革“パビラス”・・。

取り敢えず、赤・青・黄の3色を取り寄せてみました。

パビラスバッグ@.jpg

厚みは1.2mmほど・・、靴にもカバンにも扱いやすそうな感じです。

革だけを見ても、なかなかイメージしづらいという方もいらっしゃるので、教室の空き時間でサンプルバッグを作ってみました。

パビラスバッグA.jpg

シンプルなハンドバッグ・・。
鞄教室の生徒さんが最初に作るカバンっぽい感じで・・。

28_1.jpg

こんな感じです。

28_5.jpg

ついでにトイレットペーパーホルダーも・・。

28_4.jpg

なかなかいい感じ・・。

全部で11色あるそうなので、近いうちに他の色も取り寄せてみようと思います。
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2013年09月24日

茶筒づくり〜手縫い編

タイトルを、“おしゃれ革小物”にするか単に“茶筒”にするか・・・・、

形としては茶筒だが、色は真っ赤にしてしまったし・・・。


まあ、茶筒ですね・・。


前回の“あまちゃん”バッグで、ちょっとした手縫いを施しましたので、そのついでに、ということで今回はすべて手縫いで仕上げてみました。

使用する革は、1.2mm厚のヌメ革と、後は空き缶を用意します。


昨日食べた白桃の缶詰・・・。

ただ、上下の縁がせり出しているので、ボンテックス等を貼り付け、段差をなくします。

茶筒@.jpg

で、その缶にまずは2枚のヌメを巻きつけ、糊で留めます。※厳密には1枚ずつを2回に分けてですが・・。

底面は同革を3枚重ね合わせ、縁を糊付けします。

茶筒A.jpg

でもって、底面と周りを縫い付けます。

ここはいわゆる“駒合わせ縫い”という縫い方です。

靴作りではいわゆる“平縫い”といわれる縫い方で、底面と胴回りの穴の数を合わせます。

なので、このような円形の場合や曲線部を縫う時は、底面と胴回りの縫い目のピッチ(縫い幅)が異なってきてしまいます。

モカシンやローファーなど、靴の“トウ”の部分に皺があるのは、その為ですね。

しかし、この“駒合わせ縫い”は、双方ピッチは統一させ(なので穴の数は異なってきますが)、縫い進め方を工夫することでしっかりと、またキレイに固定させることができます。


茶筒C.jpg

フタも同様に“駒合わせ”で縫い合わせます。

茶筒B.jpg

上の2枚の写真からお分かりの通り、外側からは縫い目がみえますが、内側には穴は空けず、縫い目が見えないのが特徴です。


内筒が完成したところで、今度は外筒です。


同様に2枚併せたヌメ革を巻きつけ、ここは“掬い縫い”です。

茶筒D.jpg

裁断面をピッタリ合わせるように固定し、こちらも裏面まで針を貫通させず、革の断面をまさに“掬う”ように縫い進めていきます。

今回は5本撚りの麻糸を使ってみました。

茶筒E.jpg

こんな感じで・・・。

掬い縫いは靴でもよくやりますから・・・、ただ、靴よりも革は薄めなのでより細めの掬い針を慎重に進める必要がありますね・・。


茶筒F.jpg

でもって、完成〜!

26_3.jpg

茶筒とはいえ、お茶を入れるには染めのチョイスを間違ってしまったかも・・・。
なにいれようかな・・。
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2013年09月03日

“あまちゃん”バッグ完成〜!

ここのところ、このブログの挨拶代わりにもなってしまった“あまちゃん”ネタ・・・。

今回も、がっつりです・・・・。


教室でも、結構見ている生徒さんが多く、毎回小ネタで盛り上がってますが、チョット前に、

“アキちゃんがいつもタスキ掛けにしてるベージュのショルダーバッグが可愛い!”と・・・。


では作ってみましょっ・・・、ということで

早速型紙です。

あまちゃんバッグ@.jpg

ネットで色々調べてみたところ、アキちゃんの赤いデイパックや、春子さんのバッグ等の情報は出てくるものの、ショルダーの情報は皆無・・・。


8月の上旬頃、yahoo知恵袋に、

“アキちゃんのショルダーバッグはどこで買えますか?”

みたいな質問が掲載されていたので、暫く様子をみていましたが、一週間程経っても誰からも回答が無く、いつの間にやら質問自体が削除されてしまう始末・・。

誰も知らないのかな・・・、それとも誰も興味無いのか?・・・・

まあ確かに、“地味で暗くて向上心も協調性も個性も華もない、パッとしない”バッグではありますが・・。


ということで、日々テレビで流れる映像の記憶だけを頼りに作りましたので、サイズ感や細かいところは“だいたい”ですよ・・。



あまちゃんバッグA.jpg


こちらは背胴の裏側・・・。

あんまりカチッとした感じでは無さそうなので、1.0mm前後でかなり柔らかめのカーフを使用。

ただ前後の胴とかぶせのフタはある程度張りを持たせたいので黒の布ワッペン(0.3mm)とバイリーン(0・8mm)を貼ってみました。

あまちゃんバッグB.jpg

表はこんな感じで・・・。

あまちゃんバッグC.jpg

でカブセの裏と見付けを一体にし、裏地の布を作成・・、

マチやその他の細かい部位も作成・・。


あまちゃんバッグD.jpg

裏地も“地味で暗くて・・”という感じです。

劇中、確か記憶ではこれまで一度も鞄の中身を空けたことは無いと思うので、あくまで想像ですが・・。

あまちゃんバッグE.jpg

まちは布ワッペンだけ貼りましたが、これは、まあ無くても良かったかなと・・。
この鞄の特徴でもある、手縫いをカブセに施し・・、この縫い方、小学生の時作った雑巾以来かも・・。

あまちゃんバッグF.jpg


で、入れ口とカブセ周りをぐるっと縫い合わせて本体は完成です。

あまちゃんバッグH.jpg

この鞄のもうひとつの特徴でもあるキボシと革紐もこの段階で取り付けます。

あまちゃんバッグG.jpg

最後に肩紐・・・、ここも確か手縫いだったような・・・。

チラッと写っただけなので、なんとなくですが・・。

あまちゃんバッグI.jpg

でもって完成〜!

今回は、革を提供してくださった、教室のYさんに贈呈・・。

いまや人気のドラマだけに周りの反応が愉しみ・・。

はたしてどれだけの方が、気付いてくれるでしょうか・・。
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2013年08月12日

見つけてこわそう〜外縫い&内縫い編

かばん作り、久々の更新です。


今回は、教室で生徒さんに構造や素材等詳しく説明するときに使う、サンプルをいくつか作ってみました。


見つけてこわそう外縫い編@.jpg


まずは、この外縫い仕様の鞄・・。


これまで、このブログで、

見つけてこわそう外縫い編D.jpg

何mmの芯材を、こんな形で切り出して・・・、

見つけてこわそう外縫い編E.jpg

裏地はこうして・・・、

見つけてこわそう外縫い編C.jpg

フタはこんな感じで・・・、

なんてやってましたが、実際教室のときブログを見せながら説明するわけにもいかず・・・、


というわけで、完成前の状況のものを置いてみようかと・・・。


見つけてこわそう外縫い編A.jpg

こんな感じで・・・、

中の構造なんかが見易いかなと・・・


見つけてこわそう外縫い編B.jpg

完成品だと、なかなか奥まで覗きづらいですが、こんな感じで、

手でガバッとね・・・。


こっちは内縫い・玉縁ち編・・。

見つけてこわそう内縫い編@.jpg


シンプルなものではなく、こういった本体と外収納のポッケの複合技的な鞄なんかを・・・。

見つけてこわそう内縫い編A.jpg

外側の立体収納部分なんかは、7〜8枚の革を縫いますが、外側からはちと分かりづらいので・・、


見つけてこわそう内縫い編B.jpg

内側丸見え・・・。

なんならひっくり返してもらっても構いませんので・・。


ほんとは中古の既製品なんかを、一部分解したりしたほうが早いんですが、なにぶん費用もかかってもったいないですからね・・・。


なんて感じで作ってたら、アキちゃん、事務所をクビになった後の初仕事・・。


hqdefault.jpg

その名も、“見つけてこわそう”

身の回りのものを次々と壊すことにより、逆説的にもののありがたみを子供達に教える教育番組だそうです。

是非、靴や鞄もやって欲しいと思う今日この頃・・。




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2013年05月07日

システム手帳

また2ヶ月近く怠けてしまった・・。GW暇してたのに・・・。

という訳で、大分前に完成したシステム手帳です。


センターに金具が入っているところや、カード入れが付くところから、まあ作り方としては“ブックカバー”と“財布”の複合技といったところでしょうか・・。

まあ、技と言うほどたいしたことはやっていませんが・・・。


システム手帳I.jpg

まずは型紙です。

今回金具は、精度と頑丈さで世界一といわれているドイツ製の“KRAUSE”(クラウゼ社)の6リング、バイブルタイプを使用します。なので、それに合わせてサイズ出しを・・・。


システム手帳@.jpg

まずは内側右半分のカードいれ部分を作成。
この辺りは“お財布編”で説明したので省略です。

システム手帳A.jpg

左側のポケットもしっかり糊付けし、中央には金具のジョイント部が出るよう切込みを入れて・・。


ポイントは、金具の両脇に心材を補強しておくことですね。

なぜなら、手帳を閉じた時に書類を止めるリングが当たって、表側にその跡が出てしまうから・・。

今回は内側にボンテックスをあてがいましたが、固めの革を直接縫い付ける方法もありです。

システム手帳B.jpg

因みに裏から見るとこんな感じに・・・。

今回革は、イタリー製INCAS社のカーフ(1.2mm厚)を使用。

チョット柔らかいので0.8mmのボンテックスを全体に挟み込んでます。

システム手帳C.jpg

表側には手に馴染み易いよう、スポンジを入れてみました。

システム手帳D.jpg

ペン刺し作って・・・、

システム手帳E.jpg

糊止めして・・・、

システム手帳F.jpg

表側にはベルトを付けて・・・、

システム手帳G.jpg

グルリを縫い合わせて、あっという間に完成〜!

システム手帳H.jpg

最後にリングを嵌め込みますが、ここは慎重に・・・。

何せ、ドイツが誇る世界一頑丈な金具・・、一度カバーに装着すると壊さない限り外せません。

23_thumb.jpg

23_3.jpg

23_1.jpg


ん〜、いい感じ・・。


特に書き込むほど、スケジュールはありませんが・・・、なにか?
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2013年03月15日

楽器ケース作り〜サンポーニャ編・其のA

さて、サンポーニャケースの続きです・・・。

胴とマチと玉ぶちの厚みが5mm厚と、若干不安を抱えつつもいよいよ縫製です・・。

サンポーニャケースL.jpg

片面はまあ、大丈夫ですよ・・。

これまでもこのくらいの厚みはやってきましたから・・・。

サンポーニャケースM.jpg

際から4mmくらいを、ほぼ平行に縫えてます。

サンポーニャケースN.jpg

問題は、もう片面です。

これだけモノが長いと、重みとかでなかなかキレイに縫えない・・・。


ということで、とても写真撮ってる場合ではないので・・・、

サンポーニャケースP.jpg

いきなり縫製後の写真です。

やっぱり先っぽのΦ80mmのカーブは多少苦戦を強いられましたが・・・。

縫った後ひっくり返してみました。

まあまあですかね・・。

サンポーニャケースQ.jpg

でもって、内縫いのはみ出た部分にテープで巻き込んで、更に縫製して、完成〜!!

22_1.jpg

22_2.jpg

22_3.jpg

写真にはありませんが、底面には2mm厚アルミの鉄板を、底面内側にはスポンジとボンテックスを縫込みフジタカの底鋲を打ち込んで固定してあります。

もちろん、胴にも内側にはスポンジ素材を入れてありますので、楽器保護の為の処置は施し済み。

チョットくらい高いところから落っことしても、大丈夫ですよ〜。


でもって、ご依頼主にお渡ししたところ、早速中身を入れた状態の写真が送られてきました。

サンポーニャ完成@.jpg

しっかり収まっているようですが・・・、

あ〜、やっぱりチョット大きかったかな・・・。

モノが入らない、というのが一番怖かったので、少し余裕をもたせた設計でしたが、やはり少し長すぎた感が否めません・・・。


サンポーニャ完成A.jpg

ただ、依頼主さま、

“他の楽器(ケーナ)も入る〜!”

と喜んで?頂いているようで・・・。

本来の機能以上のポテンシャルを発揮したようです・・。


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2013年02月19日

楽器ケース作り〜サンポーニャ編・其の@

さて前回の尺八ケースに続き、今度は“サンポーニャ”ケースです。

サンポーニャもどうやら南米系の楽器のよう・・・。

こちらも尺八同様、なんの情報も無いまま・・・、

サンポーニャケース@.jpg

この簡単なサイズ表で進めることに・・。

やっぱり、普段木型を使う“靴”を作っていると、中身がないとどうしても不安でドキドキ・・・。


各サイズを基に、内側クッションの厚みや、内縫いシロの余分を乗せて、型紙を作ってみる。

サンポーニャケースA.jpg

前回作った“マルタ”ケースは、依頼主さんのイラストに準じて袋状で作成しましたが、同じような形の楽器とはいえ、また同形では能が無いのと・・

前回のものは作り手側からしてみると、色々と反省点というか、

“あ〜、ああした方がもっと良かったな〜”的な部分も多かったので、いっそ全然違う感じにしてみようかと・・。


で、楽器の形状から、ギターケースやヴァイオリンケースっぽい感じがいいかな・・、と。


ストラトヴァリウスのように楽器そのものが高級感溢れる感じになるかな・・。


サンポーニャケースB.jpg

前回同様、2Πr(パイアール)の計算です。

これだけ細長い形状だと、胴の周囲とマチの長さを緻密に計算しないとどうしても誤差が生じてしまいますので、ここは何度も慎重に・・・。


今回の革は、依頼主様の意向に合わせ、赤茶っぽいものをチョイス。

“高級感”重視なので、チョットお高めのタンニンなめし革、【ディナオイル絞り】で・・。

サンポーニャケースC.jpg

ファスナーも#5の“エクセラ”をチョイス・・。タッセルなんかも付けてみました。


サンポーニャケースD.jpg

持ち手はこんな感じで・・・。

サンポーニャケースG.jpg

折角タンニンなので、折り込みではなく“磨き”です。


時々、お店などで鞄の持ち手・結合部分の裏側なんかを無理やり覗き込んでみますと、何の処理もしてないものもありますが、今回は裏もしっかり貼りこみ、“隙の無い”仕様に・・。

なんせ“高級感”ですから・・・・。

サンポーニャケースH.jpg

“ガラ芯”もしっかり詰め込み、ポッコリ感を・・。

サンポーニャケースI.jpg

ただし本体に縫いにくいので、予め空縫いをしてから胴本体に縫い付けます。

さあ、ここからいよいよ組み立てです。


サンポーニャケースJ.jpg


前胴、背胴、マチと、更には玉縁ちの内縫いシロをしっかりと包丁で荒らして糊付けです。

内装のシャンタンも含めると、約5mm厚・・・。


サンポーニャケースK.jpg

厚いな・・・。

直線部分は問題ないが、先端・小さい方のアールはΦが80mmだけど大丈夫かな・・・。

ドキドキのまま、次回へ・・。
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2013年02月05日

楽器ケース作り〜尺八ケース編

久しぶりの鞄作りブログの更新です。

かれこれ2ヶ月近くのご無沙汰でしょうか・・・。


コツコツ地道に進めてはいたんですけどね・・、
年末年始のバタバタや、確定申告やら、色々とね・・・。

まあ言い訳はこの辺にして・・・、
さて今回からは特殊な鞄シリーズということで、“楽器ケース編”をご紹介です。

知人のお母様からのご依頼で、全部で4品ほど・・。

ただ、実は3年ほど前から寝かしてしまってます。

3年前の依頼直後には、まずは、

オカリナ袋.jpg

こちらの“オカリナ”ケースを完成させ・・・、


さらに勢いに任せて、

サンポーニャ.jpg


こちらの“マルタ”ケースを仕上げました。
(マルタとは、どうやら南米地方の民族楽器の一種のようです。)

まあ、ケースと入っても“袋”的なもので構造も簡単なので、既に仕上げ&お渡し済み。


ただ、その後がいけません・・・。

忙しさにかまけて、残り2品はずっとほったらかし状態・・・。


“暇な時に、いつでもいいですよ”

この言葉に、ついつい甘えてしまいました・・。

お母様、スミマセンでした。


ということで、まずはこちらの尺八ケースを・・。


尺八ケースK.jpg

因みに現物は無く、この情報だけ・・。

へ〜、尺八って1尺八寸だから尺八っていうんだ〜


尺八本体も含め全く無知な為、ネットで色々調べてみたが、布の袋的なものはあるが、ケース状の入れ物は見当たらず・・・。

大丈夫かな・・。

まあ、やってみましょう。

3年前よりは、経験値も上がってるでしょうし・・。


まずは、前回の袋状のものではなく、ケース状のものにするので

@外側は丈夫にすること

を考慮し、革のみではなく心材を入れることに・・。

尺八ケース@.jpg

そこで今回は0.8mm厚のボンテックスを使用。

尺八ケースA.jpg

イメージ図によると“楕円形”なので、キレイなアールが出るよう、目打ちでいわゆる“すじ引き”をして・・、

尺八ケースB.jpg

革を貼り付けます。

尺八は、ご存知日本が誇る和楽器・・。

なので、革はちょっと“和テイスト”っぽい感じのヌバックをチョイス。

また、

A中の楽器を保護すること

を考慮し、内側には3mm厚のクッションを入れることに・・。

どうも、1尺八寸の長さではなく、二つに分割できるようなので、30cm程の高さでよさそうなんですが、中に仕切りを入れて収納したいとのこと。

ムムッ・・・、この辺ちょっと大変かも・・。


尺八ケースC.jpg

まあ、こんな感じで・・・。
因みに内張りも“和柄”にしてみました。

底にももちろん心材&クッションが入るので、ミシン縫いがちと面倒・・。

心材も一緒に縫い上げたいところだが、構造上、どうしてもミシンが入らず・・・。

また心材を楕円形に縁を曲げるのが難しい為、色々考えた末・・、


尺八ケースD.jpg

こんな感じで鉢巻上の内縫いで何とかまとめてみる。

上げ底的な感じも、楽器の保護には良いのではないかと・・・。


でもって、肩紐を同じ革で作り・・・、

尺八ケースE.jpg

市切りで、ピーッと・・・、

この作業、毎回思うが超快感!


尺八ケースF.jpg

で外側のケースと内側のケースをスポッとはめ込んでミシン縫い、っと。

この外径と内径の差を出す計算が面倒で、縫い合わせるまでドキドキでしたが、ピッタリでこちらもウルトラ超快感!!!


今度はフタですね。


尺八ケースG.jpg

まずは内縫い&玉ぶちで革を縫い上げ、その内径を出してフタの縁の心材を作成。

このフタの縁の心材の径と、本体外側の心材の径がピタッと合わないといけないので、計算、計算、計算・・・。

尺八ケースH.jpg

こちらもパコッとはめ込んで、内縫い部分に内張りの布を巻き込み・・・、

尺八ケースI.jpg

フタ本体の天井部に心材&クッションを縫い込んだものを・・、

尺八ケースJ.jpg

こちらもパコッっと。


ふ〜〜っ・・。

本体の上部と底部、更にはフタと、楕円形の外径・内径差のトラップが満載のケース・・。

2πr(パイアール)の計算だらけの型紙です。

理系頭で良かった〜。


21_thumb.jpg

さて次回は、“サンポーニャ”ケース編へと続く・・・。
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2012年11月20日

ブリーフケース(書類鞄)完成

コツコツと少しずつ進めてきたブリーフケースもいよいよ大詰めに・・・。


前回は、横マチと底マチの革のセンターを漉いて、心材を挟み込めるようにしたところまででした。


その革で、中の心材を挟み込み、しっかりとクリップで固定し・・・、

鞄作り(ブリーフケース)H.jpg

サイドと底をミシンで縫っていきます。

いくら漉いてあるとはいえ、ヌバック革x2枚、内貼りのラミーx2枚に、厚み0.8mmのボンテックスで、トータルの厚みは4.5mm〜5mm程・・・。

この辺りからは、力技になってきますね・・。

ひと針、ひと針、慎重に・・・。

・・・日々精進です・・・。

鞄作り(ブリーフケース)I.jpg

なんとかキレイに縫えました。


今度は前胴とマチを同様に縫っていきます。

こちらは更に心材が2枚になる部分がありますので、更に厚みは増し、5.5mm〜6mm程。

当然、一度では縫えないので、前胴の方に先に空縫いを掛けておき、予め針穴を開けておいてからこちらも慎重に・・・。

鞄作り(ブリーフケース)J.jpg

次は背胴を仕上げていきますが、持ち手部分に張りを持たせる為、こちらは厚み1.0mm程のアルミの芯を入れていきます。

金具に持ち手を固定し・・・、

鞄作り(ブリーフケース)K.jpg

因みに裏側はこんな風になってます。


鞄作り(ブリーフケース)L.jpg

アルミとはいえ、金具むき出しにしておくと、革と擦れあって穴が開いたりしますので、念の為、薄い床革などで金具を巻き込んでおくと良いでしょう。


で、カブセの部分に裏を貼っていきます。


空けた時ちょっと対照的な色合いということで、今回はアメ豚を使用・・・。


鞄作り(ブリーフケース)M.jpg


これで、前胴と背胴が仕上がりましたので、いよいよこの二つを縫い合わせます。

まあ、大変さは言わずもがな・・、です。

鞄作り(ブリーフケース)O.jpg

正直、“写真なんか撮ってる場合じゃ無いよっ!”

って場面ですが・・・、

鞄作り(ブリーフケース)N.jpg

右手にカメラ、左手と左膝と胸で鞄を固定し、プルプル震えながら採ったので、チョットぶれてるかも知れませんが・・・、まあ何とか撮影できました。


20_1.jpg

完成〜!

今度は、この革のコンビネーションでローファーでも作ろうかな〜。
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2012年11月03日

ブリーフケース(書類鞄)作り〜其の一

暫く停滞していたブリーフケース(書類鞄)作り・・・。

多分ひと月くらい前に、“持ち手”部分の紹介だけだったような・・・。

まあ、ゆっくりですが進んでいますヨ。


鞄作り(ブリーフケース)@.jpg

一応、全体像としてはこんな感じで・・。

仕事柄、いわゆるサラリーマンの方々が持ってる、スーツに合うようなブリーフケースを使う機会は、今後も含めてまず無いと思われるので、少しちっちゃ目で、且つ普段着に合うようなものを作ろうかな、と・・・。


鞄作り(ブリーフケース)A.jpg

高さ250mmx幅330mm。

A4のファイルがぎりぎり入る位のサイズだと、型紙はこんな感じですか・・。

マチ幅は二層の蛇腹式で、見た目寸は7~80mm位かな・・・。

なので、原寸幅110mm位で・・。

このあたりは、使う革の厚みにもよりますし、まあ、何を入れようと決めて作っているわけではないので、サイズはいい加減といえば、いい加減な感じ・・。

自由なんですっっ!!

まあ日常生活で使ってみて、次回の参考になればいいかな、って感じです。




先ほどもいいましたが、カジュアル感満載のブリーフケースでいいので、今回使用する革は2mm厚のヌバック・色はワインレッド、¥30/ds也・・・。

糊の汚れに気をつけなければ・・。


鞄作り(ブリーフケース)B.jpg

まずは“前胴”部分を・・。

外側にも収納ポッケを付けちゃいます。金具はゴールドで・・。



次は、“背胴”部分と“カブセ”の裏地です。

鞄作り(ブリーフケース)C.jpg

“カブセ”の裏地には、アメ豚のタンニンを貼ってみました。

表革はタンニン革ではないのでコバの“磨き”は無く、“縁返し”にするので必要ないのですが、なんとなくフタを空けた時に、

“あっ!!”と驚くような色使いをしたかったもので・・・。

・・・もったいなかったかな・・・。

まあいいや・・。

あと、カッチリと“張り”を出したかったので、0.8mm厚のボンテックスを胴部分に貼っておきます。


裏地の素材は、今回“ラミー”を使用・・。

鞄作り(ブリーフケース)D.jpg

携帯入れ、ペン入れx3本分、小物入れと、あとファスナー付きの大きめの収納も折角なので・・。


鞄作り(ブリーフケース)E.jpg

まあ、そんなに色々持ち歩きませんが・・・、念のため・・。


次は、横と底のマチ部分です。

ご存知のとおり、ブリーフケースの中って二層三層に仕切りがあるのもが多いです。

今回も二層式にする為、真ん中にはいわゆる“仕切り板”のようなものを挟み込む必要があります。

横マチ・底マチでその仕切り板を挟み込んで、縫い上げていくのですが、ここは革が厚すぎると、大変なことになってしまいます。

鞄作り(ブリーフケース)F.jpg


なので、このように真ん中を25mm幅で“段漉き”しておくわけです。

鞄作り(ブリーフケース)G.jpg

正確に真ん中を真っ直ぐ漉いていく必要があるので、表側にはテープを貼って、しっかり中心線を書き込んでおきます。

ヌバックなので、テープの跡が付かないように、慎重に・・・。


さて次回、いよいよ組み立てに入ります。

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2012年10月26日

韓流ブーム

当工房ではなぜか今更ながらの“韓流ブーム”到来で、現在お三方の韓国女性の方々に通って頂いております。

火曜クラスのCさんと、Yさん・・。

韓流ブーム.jpg

Yさんは日本でお世話になったご友人にプレゼントされる靴を、Cさんはお母様へ鞄のプレゼントをする為頑張ってます。


鞄教室については、いきなり大物作成は初めて方にはちょっとしんどいので、まずは小物作りで練習を兼ねて進めていただいております。

まずはCさん、包丁の基本的使い方と、へらを使った糊の付け方、更にはミシンの直線縫いの練習を兼ねて“コースター”2枚を完成させます。(こちらは写真撮り忘れました〜。)


次に、曲線の包丁使いとミシンを練習する為、“キーホルダー”を作成・・。


Cさんキーホルダ2.jpg

ハート型のお洒落なキーホルダーが出来上がりました。

アクセサリー等の小物使いもなかなかいいセンス〜!


次はケース状のものの考え方を理解していただく為、通常は“包丁カバー”を作成予定ですが、ご本人の希望で、パスケースを作成。

Cさんパスケース.jpg


こちらもなかなかの出来です。


更には内縫いの練習と、その理解を目指し、小銭入れ2種・・。

“胴”と“マチ”の考え方を理解し、またファスナーの作り方と付け方もここで覚えていただきます。


112_2.jpg

上記は2つめの小銭入れで、“玉縁ち”も併せて練習を兼ねて作成します。

Φ75(直径75mm)のカーブを縫って行く為、かなり難易度は上がりますが、きれいなラインが出ました。

次はペンケース・・。

形を変えて、上記の理解を更に深めていただきます。

112_3.jpg

今回は、裏地に縮緬の内装を施したペンケースを作成。


9月の最終週からスタート、丁度ひと月・・・。なかなかのペースでここまで進めてきたCさん。

ここまでは、こちらで用意した型紙を使って作成してきましたが、次回からいよいよ“型紙”の考え方を説明、理解を深めながら、お好きなデザインのポーチを作成していきます。


しかし、最初はお教えするのに正直言葉の問題を心配しておりましたが、全く杞憂に過ぎませんでした。

このペースでお母様への鞄、頑張って完成目指しましょう。


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2012年10月16日

財布作り(縁返し・試作編)

金木犀薫る今日この頃・・・。

ようやく秋めいて参りました。



気候が良いせいでしょうか、昨晩は、なぜか有名人気モデル・ユッ〇ーナから告白をされるという夢を見る・・。

特別にファンというわけでもないのですが・・・。


しかも、それを断り続けるという・・・。


なんとも贅沢な夢でした。


お陰様で今朝は、ここ数ヶ月で最も気持ちの良い目覚めの朝でしたよ。


まあ、そんな話しはどうでも良いのですが、先日お話したお財布作りの続きです。

財布作り其の2@.jpg

型紙はこんな感じで・・。

前作は表も裏もタンニン革を使った高級志向でしたが、今回は教室で余った端革で・・。

財布作り其の2A.jpg

いわゆる“磨き”が出来ないので、しっかり“縁返し”をしていかないと・・・。

全体の厚みを0.8mm位にし、縁はプラス8mmとりました。


財布作り其の2B.jpg

内側については今回シャンタンでこんな感じに・・・。

財布作り其の2C.jpg

札入れは“お札用”と“領収書用”の2層仕立てにするので、上部のみ薄皮を縫い上げた“仕切り”を挟みます。



次は折りたたみ財布のいわゆる内側部分・・。


ベースとなる部分を作って・・・、
財布作り其の2D.jpg


シャンタンと革の間に、芯を挟み込みます。

財布作り其の2E.jpg

シャンタンのみだと、特に小銭入れ部分に関しては数年で硬貨の擦れで破れてしまうので、この辺はしっかりと補強が必要な部分でしょう。

財布作り其の2F.jpg

続いてはカード入れ其の一。

この辺は前回の財布とまあ同じような感じですかね・・。

重なる部分を少しずつ斜めにカットして、極力膨らまない様に、というのが注意点ですね。

革の厚みは、0.4〜0.5mm位が理想です。

財布作り其の2G.jpg

で、財布全体の“フタ”を取付けますが、このフタの内側はこれまでの接着芯では少し弱いので、接着芯プラス、0.2mm厚の“塩ビ板”を挟み込み、“張り”を持たせます。

財布作り其の2H.jpg

更に、今回小銭入れは“蛇腹式”にして、たっぷり収納・・。


財布作り其の2I.jpg

革、シャンタン、接着芯と、どんどん厚みが増していきます。


この辺りの革も0.4前後の超極薄での漉きとなります。

まあ極論を言ってしまえば、この仕様の財布は“漉き”がすべてかな、と・・。

破れないよう、精進が必要です。


財布作り其の2J.jpg

で、小銭入れの反対側にもカード入れ其の二を・・・。

今回は、全部で9ポケット。表面の一枚のみ収納のポッケと、重ねて入れられる部分で、まあ20枚位は軽く収まるでしょう。



財布作り其の2K.jpg

で、最後に札入れ部分と小銭入れ&カード入れ部分を縫い合わせて完成〜!

“縁返し”は通常5mm位が目安ですが、ここまで厚みが増す場合は、やはり8mm位はないと、最後縫い上げるのが大変ですね。

財布作り其の2L.jpg

今回は試作ということで、余った革で仕上げ、改めてホンチャンという予定でしたが、これで財布が計3つになってしまいました・・・。

財布が増えても、お金が増えるわけでも無く・・・、

まあ、気が済んだので、ホンチャンはまた気が向いた時にでも進めようかと・・。




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2012年09月29日

お財布完成&書類鞄作り

前回登場した“落書き”くん・・・。

落書きB.jpg

また、色々加わったので、再登場です。

やっと洋服を着せてもらえました・・・。


さて、以前“財布作り〜其の一”にて途中までご紹介したお財布ですが・・。

19_thumb.jpg

実は随分前に完成してました。


どうもこういった小物を作り始めると一気に進んでしまいまして・・・、

途中の製作過程の写真をすっかり撮り忘れてしまう。

19_3.jpg

ということで、完成形のみご紹介ということで・・。



“お金がちゃんと貯まるように”

と今回財布を新調したわけですが、よくよく調べてみると、“赤い財布”はどうやらお金が貯まらないということが判明・・。

ということで、次回は別色で・・。

また今回の財布は、タンニンレザーで“へり”をすべて磨きで仕上げましたが、次回はすべて“へり返し”で進めてみようかと・・・。

“磨き”の財布ですら、革の厚みは0.5mm〜1.2mmでしたが、“ヘリ返し”となれば、折られる部分は更に薄く漉かないといけないため、難易度は上がりますが、チャレンジ中です。

近々公開予定。今度はしっかり写真撮り忘れないようにしよっと!



さて、現在進行中の作品は、書類鞄・・。

最初に、“持ち手”を作成。

書類鞄@.jpg

今回始めて知りましたが、“持ち手”って最初はこんなんなってます。(写真銀色の部分)

確かに、最初っからあの形だと革は巻きづらいっすね〜。

アルミっぽい感じでとても軽くて、柔らかな素材。しかも中はくりぬかれた状態っす。

でもこれだけだと軽すぎるので、中に床革とか、紙粘土を詰めるみたいです。

今回は、しっかり手抜きをせず床革を詰めてみました。

で詰め込んだ側には、しっかりと厚みを出す為にやはり1.5mm前後のタンニンの革を貼り付けます。


書類鞄A.jpg

表側、つまり手で握られる表面部分に革を巻きつけるわけですが、ここは革が厚過ぎると変な皺なんかが出てきますので、0.8mm厚位に漉いて、このように中に納まる部分に巻き込んでいきます。


書類鞄B.jpg

で二つに折って外側を手縫いで締め、不要な部分を削り磨いていきます。

さて次回はいよいよ本体作りに入ります。
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2012年08月21日

財布作り〜其の一

今月は、底材やら木型、またタンニンの上質革等々・・、高額な仕入れが重なって、既にお財布がピーピー状態に・・・。


そういえば随分前のことですが、ある知人の前で財布を出した時、

“そんなくたびれた財布を使ってるとお金が出て行くばかりで、入ってこないぞ。”

と窘められたことをふと思い出す・・・。

ということで、次の作品は書類鞄と書いておりましたが、急遽お財布に変更〜!




ちなみに今使っている財布は一応革ですが、もうかれこれ12〜3年も使っており各所ヘロへロ状態・・。

折角なので本格的なものということで構想。


早速型紙作りへ・・。

財布作り@.jpg

札入れ2層はもちろん、小銭入れもカードもどっさり入るように、と・・・。

且つ二つ折りでポケットに仕舞えるサイズで、と・・・。

丈夫な財布にしたいので、主要パーツはタンニンのかっちりした革を、また内革も同じくタンニンで、こちらはしなやかなものをチョイス。

色は、“赤”が縁起がいいって聞いたような・・・。

ということで、茶が少し入ったワインレッドを・・・。


まずは小銭入れ部分の組み立て・・。

こういった小物は鞄以上に“漉き”が大変です。

元厚1.2mmの革ですが、内側部分は0.8mm厚の“全漉き”で取敢えず統一・・。

また各パーツが複数重なる部分では、0.4mm〜0.6mmに微妙に漉きの厚みを変える必要があり。

折れる部分は5mm幅で“段漉き”に・・・。

財布作りA.jpg

取敢えず、こんな感じで・・。


次は、カード入れ部分。

ここは三層のカード入れが重なるので、厚みを変えまた切り込みを入れて極力すっきりとさせて、と・・・。


財布作りB.jpg

使用頻度の多いカードはここに入れて、あまり使わないカードや免許証等は、その下に立体的な作りのスペースを作りそこにまとめて入れる、という構想・・。


財布作りC.jpg

カードの収まり具合もまずまず・・。


タンニンなので磨きが必要なんですが、こういった細かなパーツを組み立てていく小物類は、組み立て前に磨いておくべきところと、組み立ててミシンで縫製後に磨くところがあり、しっかり構造を頭に入れておかないといけません。


そういった部分や、先の“漉き”の技術等の部分では、鞄よりも難易度は高いですね〜。


財布作りD.jpg

なので、ある程度マニュアルがないと、初心者には少し難しいのですが、取敢えずマニュアル代わりになるよう、今回の流れを細かくまとめてみる。

キレイに清書し、要点をまとめれば、何とか生徒さんにも作ってもらえそう・・。

と、ノート作りに集中しすぎて、今回はここまで・・。
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2012年07月24日

ダレスバッグ完成〜!

ダレスバッグの最終回です。


前回、口金部をチクチクと手縫いし始めたところで終了しましたが、お陰様で色々と小忙しくさせていただいておりまして、一週間ほど放置状態となっておりました。


一度流れが中断してしまうと、暫く興味が薄れるというか・・・、

“見て見ないフリ”的な状態が続くという悪い癖がまた出てしまう・・。

今、オーダーの靴を“アウトステッチ”製法で進めていますが、その流れでようやく再開・・。


鞄作り(ダレス)K.jpg

始めちゃえば1時間程なのに、やっとこ口金周りが完成・・。

鞄作り(ダレス)L.jpg

口金の閉まり具合もまずまず・・。やはり裏に厚みのある床革を貼り、3mm弱にしたのは正解だったようです。
いわゆるダレスっぽい“張り”がしっかり出てきました。


続いて、“持ち手”作りに・・・。

鞄作り(ダレス)M.jpg

理想的な長さを測り、まずは型紙を作成・・、

鞄作り(ダレス)N.jpg

本体同様、クロムなめしの革なので、コバを見せないよう“へり”は全部折り返すことに・・。

こちらもある程度の“張り”を持たせたいので、固めの薄い革を芯として使用。


で、筒状にミシンで縫い合わせ、今回は6mmの“ガラ芯”を入れようかと。


針金ハンガーを改造した道具を使います。改造といっても一旦伸ばして適当に曲げただけのものですが・・。

鞄作り(ダレス)O.jpg

筒状の取っ手の中にまずは突っ込み、反対側は壁に引っ掛けて・・・、

鞄作り(ダレス)P.jpg

二つ折りにしたガラ芯を筒の中に無理やり入れて・・・、

鞄作り(ダレス)Q.jpg

ぐ〜、と引っ張り出します。


あとは、端の処理をし、手縫い用の穴を空けて、本体金具にチクチクとまた手縫い・・・。

鞄作り(ダレス)R.jpg

こちらもいい感じの張りが出ました。

鞄作り(ダレス)S.jpg

最後に、金具に革紐を取り付け〜

鞄作り(ダレス)21.jpg

中には鍵が隠れてました〜。

18_1.jpg

Kさ〜ん、大変お待たせしました。
※Kさん作成の靴はこちら⇒http://sakaiworks.sblo.jp/article/56847534.html

さて、次は書類鞄のデザイン考えよっと・。
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2012年07月17日

ダレスバッグ作成〜其の二

さて、ダレスバッグの続きは、内袋づくりからです。

今回は、依頼主がご自身で選ばれた革を使って作成。

当ブログや“靴作り”ブログでも度々登場の、“松〇”さんセールのクロム革だそうで・・。


ただ内装については特に指示も無く“お任せ”的な感じだったので、ちょっと遊んじゃおっかな、と・・・。


鞄作り(ダレス)E.jpg


以前、今は無き“キ〇カ堂”さんで購入したまま陽の目を見なかった、ちょっと派手目なシダ植物柄の布地・・。

更に内袋の中のポケット生地には“東急ハ〇ズ”で気まぐれで購入した“迷彩柄”・・・。


鞄作り(ダレス)F.jpg

遊びすぎかな・・・。

怒られるかな・・。




ま、今更悩んでもしょうがない。いっちゃえ〜。



全体の作りはほぼ終わりましたが、ここからは口金と金具留め・・・。

鞄作り(ダレス)G.jpg

しかし、これだけ大きいと、もう普通にミシンは縫えません。

特にダレスの場合は口金が大きいし、金属で曲がらないので超大変・・。

口金を付けた状態で留め具の位置を決める必要があるので、写真のように一旦口金を糊&クリップで固定し、留め具の付いた革の位置を決めます。


鞄作り(ダレス)H.jpg

で留め具を付けた革と本体を縫い止めるわけですが、この辺りの革は多分7〜8mmくらい・・。

なのでこのように“カラ縫い”をまずしておいてから本体と縫い合わせます。

もちろん手縫いでも良いのですが、ここはやはり他のステッチと併せる為、強引にミシン縫いで・・。

鞄作り(ダレス)I.jpg

これで口金以外は完成です。

最後は内袋と“見付け”を縫い合わせたものと、口金と本体を縫い合わせて完成・・。

流石に口金部分はもうミシンは無理です。



鞄作り(ダレス)J.jpg

なので、ここだけは手縫いにてチクチクチクと・・・。

何度も言うようですが、これだけ大きいと、手縫いも立ち作業です。



は〜、終わらなかった〜。

しょうがない、次回、其の三まで暫しお待ちを・・。
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2012年06月29日

ダレスバッグ作成&生徒さん第一号

ほぼひと月ぶりの更新ですが、次は少し大き目の鞄・ダレスバッグを進行中・・。

ダレスバッグって女性にはあまりなじみが無いようですが、口金が付いてて、ガバッと開く鞄です。

昔のドラマなんかで、よく町のお医者さんが自宅に診察に来る時に持ってたりするような鞄っていうとイメージできるでしょうか・・・。

返って分かりづらいか・・・。

入れ口が大きく開き収納に便利なので、サラリーマンの短期出張用の鞄として人気ですが、最近では2〜3泊用の旅行鞄として女性用のものも出回っているようです。


まずは型紙・・。

鞄作り(ダレス)@.jpg


型紙の中央においてある2本の金具によって鞄のサイズは決まります。
今回、ダレスバッグとしてはややコンパクトなサイズ感で、幅は50cm程・・。


今回も既にこの鞄の依頼主は決まっておりまして、ご自身の希望の革で作成していきます。

浅草で購入してきたという、20円/ds程のベージュ。銀面が多少起毛されておりヌバックに近い素材とでも言いましょうか・・。

汚れやすいので大変です・・。


あと、靴作り用に買ってきた革なので、厚みは1.2mm。

ダレスにするには張りが足りない・・・・。

鞄作り(ダレス)A.jpg

ということで、張りを出す為に床革を貼り付け革に厚みを持たせることに・・。

これで2.7〜3mm弱になりました。

鞄作り(ダレス)B.jpg

型紙にあわせ裁断・・・。

底部の四隅は、同じ革にハイシャインを塗り、光沢を持たせてみました。


しかし、約3mm厚の袋縫い、特に底部は強度を持たせる為あまり薄く漉くことはできないので4〜5mm程の革を縫い進めていかなければならずミシンが大変・・。

こういう場合は一度から縫い(糸を通さず針穴だけを開けて)をしてからでないとピッチがキレイに揃いません。

鞄作り(ダレス)C.jpg

縫った後にひっくり返すのも大変・・。

因みにダレスの場合、口金の前胴部と背胴部の長さが40〜50mm程長さが異なる為、型紙も前胴と背同で異なってます。

写真のように、背胴に少したるみが出るのはその為・・。

失敗じゃないですよ。


鞄作り(ダレス)D.jpg

何とか本体までは完成したところで、今日はここまで・・。


さてここからは鞄作りの生徒さんのご紹介です。

仙台からのKさん。靴歴2年目ですが、今回は簡単なポーチ作りに挑戦。

Kさんポーチ作り@.jpg

まずは入れ口のファスナーから・・。

革に合わせたファスナーと金具を選び、長さを決めていきます。


Kさんポーチ作りA.jpg

一枚100円という切れ端革を何枚も購入してきて、デザインに併せてカット・・。

配色も愉しみです。

Kさんポーチ作りB.jpg

Kさん、孔雀がお好きなようで、孔雀をモチーフにしたものを集めているとのこと。

ちゃんと孔雀に見えますよ。

今回は、孔雀の羽の穴あけに時間をとられてしまい、今日はここまで・・・。

次回完成を目指します。

さてダレスとどっちが早く完成するでしょうか。
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2012年06月02日

ショルダーバッグ作成〜其の二

さてショルダーバッグ作成の其の二ですが・・・、


17_thumb.jpg

出来ちゃいました・・・。

製作過程の写真撮りをすっかり忘れてしまいまして・・。

いきなり完成図です。



まあ、正直後半は、これまでのトート等とかぶる工程が多かったので、特に特筆すべきことも無いかな、と・・・。


変わったところといえば、肩紐を、一応本体同様コンビにしたところくらいでしょうか・・。

ショルダーアップ.jpg

長さ調節も出来るようにしてありますので、方掛け、たすき掛けどちらもOKです。



あとは、内袋を革にしたところですかね・・。

ショルダー完成.jpg


まあ、こんな感じです。

17_4.jpg

こちらも、すでに引き取り先が確定しているバッグなので、しっかりと活躍していただきたいものです。


次回は、いよいよダレスバッグに挑戦です。
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2012年05月22日

ショルダーバッグ作成〜其の一

続いてはショルダーバッグ作りです。

これまで作ってきたボディ・ショルダー・トートバッグは、いずれも“四角い”シルエットだったので、今回は丸い感じにしようかと・・・。

で、型紙はこんな感じにしてみました。

中心線に対して、非対称的なところが今回のポイント。

鞄作り(ショルダーA)@.jpg

前回同様、色はコンビで今回はキャメル&ブラック。

キャメル部分はやはりリスシオの【ボーネ】を使用。(※因みにボーネとは“骨”という意味で、まあ骨っぽい色ということなんでしょうけど、オリジナルの色は、どちらかというと薄〜いベージュでヌメっぽい色。)

今回は光沢を出す為、予めハイシャイン仕様にし、よりキャメルっぽい感じにしてあります。

黒い部分はボックスカーフを・・・。

今回も贅沢使用です。やはりこの素材であれば、軽く5万は超えるでしょう。

で、デザインはなんとなく太極図っぽい感じで・・。


まあ、深い意味は無いんですが・・・。

直線カットに飽きてきたかな、と・・・。


鞄作り(ショルダーA)A.jpg

まずカットした面をヤスリで均して・、

鞄作り(ショルダーA)B.jpg

内縫いの接着面となる銀面を包丁で荒らして・・・。

鞄作り(ショルダーA)C.jpg

地味な作業ですが、これは後々後悔しない為の欠かせない重要な作業です。

鞄作り(ショルダーA)D.jpg

で各パーツを貼り合せ&ミシン縫いです。


最近は、2枚の革を重ねて縫うのではなく、こんな感じで1mm程あけて縫うのがマイブーム・・。

鞄作り(ショルダーA)E.jpg

ステッチも2本だし手間もかかりますが、この表情が好きです。

で、ファスナーも同じ革で・・・。

鞄作り(ショルダーA)F.jpg

右肩掛けにした時、外側に向く方に外ポケットを作ってみました。

鞄作り(ショルダーA)G.jpg

2〜3mm外面を大きくして、ポッコリ感をだします。

鞄作り(ショルダーA)H.jpg

これで胴部分の完成です。


ただ、このまま前後2枚を縫い合わせてしまうとペタンコになって、大きさの割りに収納の悪い鞄になってしまうので、底部のみマチをつける。


鞄作り(ショルダーA)I.jpg

今回は舟形の底マチ・・。

鞄作り(ショルダーA)L.jpg

これで収納もバッチリ、

鞄作り(ショルダーA)J.jpg

鞄作り(ショルダーA)K.jpg

且つ自立するようになりました。



あとは内袋と、肩紐作成ですが、今日はここまで・・。

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2012年05月18日

マイトートバッグ作成〜其の弐

マイトートバッグ作りの続きです。

前回は胴の部分と取っ手部分を仕上げましたが、ここからは底部です。

型紙どおりに切り出したプルーニャの革の周りに、玉縁用の革を貼り付けていきます。

鞄作り(マイトート)H.jpg

曲線部分は切り込みを入れて、スムーズなアールになるように調整します。

鞄作り(マイトート)I.jpg

で、貼り付け&ミシン掛け・・・。

胴・玉縁・底と、厚みのある革をまとめて縫い上げるので革が剥がれないよう慎重に・・。

革トートではここが一番難易度が高いところです。


次は中袋ですが、今回もシャンタンを使用・・。

入れ口には“見付け”と呼ばれる補強革をこの段階でミシン掛けしておきます。


鞄作り(マイトート)J.jpg


見付けのすぐ下には、貴重品等入れられるファスナーポケットを・・、

鞄作り(マイトート)K.jpg

反対側には携帯と小物を入れられるポケットを・・。

鞄作り(マイトート)L.jpg

携帯用ポケットにはホックも付けてみました。


鞄作り(マイトート)M.jpg

鞄作り(マイトート)N.jpg

で、本体と糊で貼り付けミシン掛けへ。

本体と内袋の型紙は、基本同じものを使ってますが、内袋を縫う際は2〜3mm内側に袋縫いしておき、内径と外径の差を相殺しておく必要があります。

鞄作り(マイトート)O.jpg

入れ口をフノリで磨いて完成〜!

16_thumb.jpg

と、ここで携帯ポケットに携帯が入らないことが判明!!

ポケットについては、わざわざ型紙を作らず、頭の中でサイズをちゃちゃっと試算・・・。

裁断直前に、

“横サイズが10mm程足りないな〜”

と思い、10mmプラスしたのが横ではなく縦方向だったよう・・・。


結果、携帯入らなくも無いのですが、縦に10mm深くなってしまった為、取り出すのにひと苦労しそう・・。


も〜、折角ホックまでつけたのに〜・・・。

まあ、自分のだから・・・、なんか他のものいれよ。


早速明日から活躍してもらいましょう。

タンニンの経年変化が愉しみです。

因みにコンビの靴も完成〜!

19_4.jpg
posted by tomo at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り