前回は胴の部分と取っ手部分を仕上げましたが、ここからは底部です。
型紙どおりに切り出したプルーニャの革の周りに、玉縁用の革を貼り付けていきます。
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曲線部分は切り込みを入れて、スムーズなアールになるように調整します。

で、貼り付け&ミシン掛け・・・。
胴・玉縁・底と、厚みのある革をまとめて縫い上げるので革が剥がれないよう慎重に・・。
革トートではここが一番難易度が高いところです。
次は中袋ですが、今回もシャンタンを使用・・。
入れ口には“見付け”と呼ばれる補強革をこの段階でミシン掛けしておきます。

見付けのすぐ下には、貴重品等入れられるファスナーポケットを・・、

反対側には携帯と小物を入れられるポケットを・・。

携帯用ポケットにはホックも付けてみました。


で、本体と糊で貼り付けミシン掛けへ。
本体と内袋の型紙は、基本同じものを使ってますが、内袋を縫う際は2〜3mm内側に袋縫いしておき、内径と外径の差を相殺しておく必要があります。

入れ口をフノリで磨いて完成〜!

と、ここで携帯ポケットに携帯が入らないことが判明!!
ポケットについては、わざわざ型紙を作らず、頭の中でサイズをちゃちゃっと試算・・・。
裁断直前に、
“横サイズが10mm程足りないな〜”
と思い、10mmプラスしたのが横ではなく縦方向だったよう・・・。
結果、携帯入らなくも無いのですが、縦に10mm深くなってしまった為、取り出すのにひと苦労しそう・・。
も〜、折角ホックまでつけたのに〜・・・。
まあ、自分のだから・・・、なんか他のものいれよ。
早速明日から活躍してもらいましょう。
タンニンの経年変化が愉しみです。
因みにコンビの靴も完成〜!
