ダレスバッグのサンプル作りの記事を掲載しておりましたが、中途半端なところで終わったうえ、ずっとそのままになっておりましたので、3回くらいに分けて一気にご紹介です。
※2年前の記事⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20150927-1.html
ここのところ、革手袋や帽子づくり、はたまた手染め等本来の鞄づくりからは少し離れた感じの記事が多かったので・・・、
そろそろ本業へと軌道修正です。
こちらは、以前購入した“ハンドベンダー”。

こちらを使ってダレスの口金部分を作成していきます。
浅草橋辺りへ出向けばダレスの口金は多少入手できますが、費用も掛かりますし、なんといってもサイズが限られてしまいます。
ホームセンターで入手できるアルミの平角棒であれば材料費は(数百円程度)だけで済みますし、またサイズ感も自在に決められます。

F型クランプでしっかりと固定し、

糸ノコでまずは切断です。
スチールだと少し手間が掛かりますが、アルミであれば差ほど難しくはありません。
ご自身で作るものであれば、外枠・内枠共にアルミ(3o厚)でも十分でしょう。

こちらはポンネジの穴あけ作業・・。
こちらもアルミであれば差ほど問題はないでしょう。
切断・穴あけが終わったら、断面を磨いて・・・、

ハンドベンダーで“曲げ”の作業に取り掛かります。
下の写真のように、まずは口金の型紙を作成します。

平角棒の厚み、長さ、幅等を決め図面を起こしていきます。
この時注意しなければならないのは、革の厚みも考慮したうえでの作図がひつようになるということです。
折角苦労して口金を作っても、革の厚み分を忘れてしまうとしっかりと“閉まらない”口金になってしまうので、ここは慎重に進める必要があります。
ハンドベンダーでの“曲げ”も写真のようにマジックで2〜3oおきに印をつけ、少しずつ曲げていくので、差ほど難しくはないと思います。

こちらは、口金の開閉の軸になる“ポンネジ”と呼ばれるものです。

ネジだけでもいいのですが、やはり金属部がむき出しになるのは見た目的に・・・、ということで、革で包みこんでます。

因みに、今回はサンプルということもありあまり高級革は使わず“パビラス”という多少起毛されたクロムの革を使用して作成していきます。

この様にしっかりと糊で口金を巻き込むように包み込み、金具部分が見えないように仕上げていきます。

ここまでで、取り敢えず口金部分は完成となります。

次回は革の裁断編へと進んでいきます。