2017年03月16日

鞄づくりの基本@〜革の裁断編

初心者の方に鞄を作っていただくために、教室では段階ごとに様々なご説明をし、実際にこちらでやって見せてから実践をしていただいてます。

覚えることも多いので、生徒さんにはノートをご用意いただきメモを取っていただいております。・・・が、自分も昔そうだったんですが、自分のノートなのに後から読み返してもイマイチ“???”なところが出てきたりします。

ということで、このブログで新たに“鞄づくりの基本”というカテゴリを設けてみました。

目的は、教室で初めて行う作業を後で見返してみたり、復習してみたり、といったところでしょうか・・。
“よしっ!復習するぞっ!!”と、大上段に構え、わざわざノートを手元に用意してやるというのは大変でしょうから、電車での移動中とか、チョット暇を持て余した時や気が向いた時なんかに、スマホで写真や動画と合わせて気軽に見ていただければ・・・、と思っております。

ということで、第一回目は、“革の裁断編”です。

革を裁断する際には、単なる直線であれば定規で、また曲線があればあらかじめ用意した型紙を革の表面(銀面ともいいます。)に乗せ、文鎮などを使ってしっかりと固定します。

革の裁断@.jpg

そして、銀ペン(文字通り銀色のインクのペンで消しゴムで消せるインクです。)でしっかりと型紙の形に添わせて線を書き込みます。
※タンニン革やスウェード素材等、銀ペンが消えにくい革では、目打ちなどを使って表面に跡を付けることもあります。

革の裁断A.jpg

銀ペンはボールペンですので、ご覧の通り比較的線が太いことが分かります。(幅約1o程)
なので後述しますが、裁断の際には“線の内側(本体側)”に刃先を添わせて切ることが重要です。

次に革切り包丁です。
持ち方はこんな感じで・・・。

革の裁断B.jpg

少し手前に傾けて切っていきます。
革切り包丁は、主なものは刃幅が24o〜36oありますが、実際に革を切っている部分は手前の刃先だけです。

革の裁断C.jpg

刃先がテーブル水平面に対して15度〜30度位が理想的ですね。

革の裁断D.jpg

また正面から見た場合・・・、

革の裁断E.jpg

こんな感じで外側(右利きの場合右側)にやはり少し傾けて切るのが良いですね。

革の裁断F.jpg

なぜなら刃先(切れ刃といいます)は図のように少し斜めになっていますので、革の断面が垂直になるようにカットするためには、切れ刃が垂直になった方がいいからですね。
※特にタンニン鞣しの革等、後でコバに磨きをかける場合は、断面が斜めになると綺麗に磨けないことがあるのでより注意が必要です。

革の裁断G.jpg

裁断後は、こんな感じで切り落とされた側に銀ペンの線が残っていることが重要です。※本体側に銀ペンの線が残っているということは、約1o大きいサイズになっているということです。

一つのパーツだけでしたら1〜2oというのは誤差の範疇ですが、これが4〜5枚と貼り合わされていくことを考えると、かなりサイズが変わってきてしまいますので、お気を付けください。


ということで、短いですが動画をアップしてみました。



カーブ(曲線)などは、包丁の向きを変えるというよりも、革を回転させるようにし、常に自分の身体の方に包丁を引き寄せながら切進めるのがコツといえばコツですね。

posted by tomo at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄づくりの基本
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