
こちらが型紙・・・。
前胴にタックを入れてみたり、マチの前側と後ろ側の長さを替えることにより、マチ上部が“斜め”になるような感じで・・・。
一般的なボディバッグにありがちな、単純な“直方体”ではなく、多角的立体とでも言いますか・・・。
因みに革は、靴とのコンビネーションということで、これまでも度々登場してきた“ディナオイル絞り”の濃茶を使ってみました。

こちらがマチです。
直線ではなく少しカーブさせることにより、マチ上部に傾斜を付ける感じですね。

マチに裏地を付け(今回はミンクスウェードのベージュを使用)、右側が前胴になります。

裏地の色が、マチと胴で違って見えますが同じ素材です。
光の加減で様々な色味になるのが、こちらのミンクスウェードの特徴ですが、糊などが付くと汚れが目立つので注意が必要ですね。

ということで、胴とマチを縫い上げていきます。

今回、前胴は内縫いになるので“玉縁ち”仕様で縫ってみることに・・・。
今回の革は、かなり厚みにムラがあり“漉き”をどうするか悩みましたが、セオリー通り、幅10o・1.0o厚の段漉をしました。
が、最後の内側バイアス縫いで少し苦戦しました。
本作では0.8o厚にした方が良さそうですね・・・。

この後は、背胴を貼合わせます。
たまたま今、0.4oと0.8oのボンテックスしか無かったので、0.6oのナンポウを心材として使ってみましたが、少し柔らかすぎたかもしれません。
こちらも本作では0.6oのボンテックスを使う方が、ハリもでて良さそうな感じです。


一気に仕上げようかと思いましたが、ベルトに合う“コキカン”を切らしてしまっていた為、完成は次回に持ち越しとなります。