2017年12月28日

一枚の革で色々作ってみるC(番外編)〜本格革手袋を作ってみる〜の巻

12月に入ってから“一枚の革で色々作ってみる”というタイトルで@〜B迄、様々な革小物を作成してきました。

が、まだ半分以上革が余っていたので、以前から作ってみようと思っていた“革手袋”の試作を行うことに・・・。

その人の足に合わせた靴が作れるのだから、手袋も作れるだろうと・・・。

革手袋試作@.jpg

まずは靴づくり同様、採寸です。
某革手袋のオーダーメイドを行っている工房の㏋等から、採寸方法をチェック・・・。

革手袋試作A.jpg

基本の型紙等もチラッと出ていたので、それをヒントにまずは靴づくりの感性で進めてみることに・・。
ネットで情報を探していると、量産型の手袋の場合はこの様な形の金型でどんどん革を抜いていくようです。

ということで、この形をベースにまずは片手分を作ってみると・・・、

革手袋試作B.jpg

お〜、ちゃんとした手袋になりましたね〜!
でも、親指が異常に長い〜! ははっ(笑)

手を入れてみると、指又が少し窮屈に感じたことと・・・・、

なんといっても縫いにくいっっ!

手縫いなら何とかなりそうなんですが・・・・、ただ今回はミシンでの作成を考えていたので“作り易さ”優先で独自に考えた挙句・・・、

革手袋試作C.jpg

型紙をこんな感じで修正してみたました。こっちの方が何となく“手”っぽいし・・・。

革手袋試作D.jpg

指の長さを微調整し、指同士の間を少し開くことで、革漉きやミシンが縫いやすくなるのではないかと・・・。


革手袋試作E.jpg

あちゃ〜!
全然ダメですね・・・・。
もはや人間の手ではなくなって来ているような・・・。


ということで、やはり基本に戻って再試行です。

指又部分をどうするか・・・、うぅ〜・・・。とにかく情報が少ないっ!

日本の情報だけではやや限界があったので、更に海外の情報もチェックしてみると・・・、

おっ!ロシア語やドイツ語、はたまた北欧らしきところから新たな情報がっ!

予想通り、やはり寒い地域から様々な情報が出ている模様・・・。


革手袋試作F.jpg

ということで、指又部分を海外情報を交えながら3つめの試作へと・・・。

革手袋試作G.jpg

おっ、大分よろしくなってきましたっ!
手の甲にステッチを入れることで、表面上のたるみが消え、いい感じ・・・。


革手袋試作H.jpg

ただ、今度は親指回りの可動域がチョット気になって来たので、更に色々調べると・・・、

革手袋試作I.jpg

どうも親指部分は、こちらの形が主流のようです。

革手袋試作J.jpg

縫い方が少し複雑なのですが、慣れると問題なさそう・・・。
簡単に説明すると、写真のアルファベット同士を合わせるわけですが・・・、例えば左のパーツのA〜Bの辺、B〜Cの辺を右パーツの同位置に合わせ縫っていく感じです。

勿論、型紙作成の段階で、各アルファベット同士の長さをしっかりと合わせなければいけませんが、カバンや革小物の型紙が作れる人ならば、差ほど難しくは無いかと思います。

革手袋試作K.jpg

ということで、今収集できる情報を全て詰め込んで両手分を一気に裁断っ!

これらを組み立てていきます。

先ほども書きましたが、今回は全てミシンでの内縫い(縫い目が見えない方法)で進めていきます。(手の甲の波縫いのみ手縫いです。)

革手袋試作N.jpg

お〜、いい感じです。

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親指の可動域がかなり広がり動かしやすくなったことと、まさに手にピッタリ合っている感じがします。

革手袋試作O.jpg

と、ここまでの試作で手袋だらけ・・・。




ということで、完成した手袋を2〜3日付けてみて感じたことは・・・、

@なんといっても革が堅過ぎ・・・。
今回の革はカーフ(牛)の1.0o厚なのですが、少しハリがある為、手袋には向いていないようです。
(手袋を付けたままポケットの鍵を取り出したり、財布から小銭を取り出すとき等・・・。)
A指先の長さの微調整が必要。
これもやはりピッタリ合わせないと、手袋を付けた状態で色々不便。(何かを掴む時や、指先でボタンやスイッチを押したりするとき等・・・。)

ということで、更に型紙に微調整を施しつつ・・・、

革手袋試作P.jpg

ラム革を使って、いよいよ本番です。
こちら“プロンジェ”という、フランスの高級ラム革・・・。
市場でこの革の手袋を買うと、おそらく3〜4万はすると思います。


因みに先ほどのAの指先問題とは、こういうことです。

革手袋試作Q.jpg

グーにした時、人差し指・中指・小指の3本には、たるみが出ています。
このたるみ、つまりここに隙間が生じていることが、指先で行う様々な動作の支障に繋がるということです。

革手袋試作S.jpg

写真の青いラインが当初の縫い割りステッチ部分ですが、改めてその下(銀ペンのライン)で縫い直しをすることで微調整が可能です。

ということで、こちらが指先長さを微調整した後の状態・・・。

革手袋試作R.jpg

たるみが無くなっています。

これが、とても重要です。

市販のレザーグローブだとどうしてもこのたるみが出がちですが、手作りだと最後に微調整ができるので、まさにその人の手にピッタリと合わせたものができる、ということですね。

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なかなか、いい勉強になりました。

あとラム革って他の革と違い、革の中に“空気の層”があるとのことで、保温効果があるせいか実に暖かいです。

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この冬大活躍してくれそう。

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次は“ペッカリー”の革で手縫いバージョンも作ってみようと思います。

また、生徒さんでも革の選択さえ間違えなければ、手にピッタリと合わせた手袋ができると思いますので、興味のある方は是非お声がけください。
posted by tomo at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 帽子・手袋その他

2017年12月20日

可愛らしい青色トートが完成〜!

日曜クラスのTさん・・・。

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前作では黒のショルダーバッグを完成させましたが、次はお母さまへのトートバッグを作ることに・・・。
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こちらは本体型紙。

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前回はご自身で購入されてきた柔らかめの黒い革を使っておりましたが、今回は工房にある青い“パビラス”という革をチョイスしました。

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革漉きも、かなり上手くなってきましたね・・・。

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内装部分は、ご自身で購入されてきたストライプの布地を使う模様・・・。

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内側ポケットのひとつはファスナー仕様で、額縁として同じくパビラスを使っております。

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本体の入れ口は“天マチ”という、新たな技にも挑戦です。
天マチはマグネットで開け締めできるような形ですね・・・。

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こちらが、内装+見付けに先ほどの天マチを付けた状態・・・。

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内側には先ほどのファスナーも含め、全部で3つのポケットが付くようですね・・。

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外側・前胴にも大きめのポッケを縫い付け・・・、

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最後に持ち手と本体、内装+見付けと、持ち手、本体を一気に縫い上げ・・・、


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完成〜!

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次回は、別の革でまたトートバッグを作成予定・・。

更に完成度の高いバッグを目指します。

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2017年12月18日

一枚の革で色々作ってみるB(ヘリ返しのバリエーション)〜2つ折り札入れ編

さて、“ヘリ返しのバリエーション”としてご紹介してきたこのシリーズも第B弾迄来ましたが・・・。

最終回の今回は『2つ折りの札入れ』となります。

実は5年程前に一度作成し、当ブログでもご紹介していたのですが(この時は試作の様子のみでしたが・・・。⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20121016-1.html
改めての登場です。

まずは“カード入れ”部分です。

2つ折り札入れサンプルA.jpg

前作・長財布のカード入れのパターンは一枚の革に切り込みを入れただけなので、革の重なりをさほど気にする必要はありませんでしたが、こちらは段々に重ねていく構造の為、より“革漉き”が重要になってきます。

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最後の一枚を貼り、右側(財布の中央より)をミシンで縫い上げたところです。
因みに、今回も内装はライトベージュのシャンタンを使用しております。

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右側のパーツは“小銭入れ”のマチ部分の一部を組み立てたところ・・・。

2つ折り札入れサンプルC.jpg

こちらは、小銭入れの“カブセ”(いわゆる蓋の部分)・・・。
最終的に、カブセ等の折り曲げて使うパーツは、このようにある程度癖付けをした状態でステッチを掛けていきます。

2つ折り札入れサンプルD.jpg

裏にはホック(正式には“ハンシャ”もしくは“隠しホック”といいます。)のオスをこの段階で付けておきます。
通常のホックであれば、後付けでも構いませんが、使用時に少しでも厚みを抑える為この場合“ハンシャ”の方がいいでしょう。


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この部分は開け閉めでそれなりに負荷のかかるパーツとなりますので、“スライサー”や“テキソン”等の心材を入れております。

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これで小銭入れ部分が完成しました。

2つ折り札入れサンプルG.jpg

財布の土台となる生地(“中”といわれます。)の中央に薄く全漉きした革“見付け”を貼り、その左に“カード入れ”、右側に“小銭入れ”を配置した状態です。

ようやくお財布っぽくなってきました。

札入れ部分も2層にしている為、もう一枚“中”を段差を付けて貼り合わせ、いよいよ最後に“胴”本体を縫い合わせていきます。

2つ折り札入れサンプルH.jpg

ここでも、前回ご紹介した“へり裁ち棒”が大活躍です。

2つ折り札入れサンプルI.jpg

こういった“革漉き”の技術で仕上がりが大きく変わるような革小物づくりには、欠かせない道具ですね。

ということで、完成〜!

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小銭入れの裏(ハンシャ・オスの背中側)と、“中”から右側へのスペース・・・、

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またカード入れの裏(中の左側)にもポケットがあるので、カード類なら10枚位は入ると思います。

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“菊寄せ”も・・・、まずまずですが、まだまだ精進精進・・・。

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ショルダーバッグ(クラッチとの2way仕様)から出てきた、財布類やブックカバーが全部同じ柄・・・・。

ちょっと話のタネになりそう・・・。

最初に書きましたが、革一枚の材料費は¥6,000弱ですので、こういった作り方も経済的で面白いと思いますが、いかがでしょうか?

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2017年12月12日

一枚の革で色々作ってみるA(へり返しのバリエーション)〜ブックカバー&札入れ編

前作、ショルダーバッグに続いて今度はブックカバー札入れを作ってみます。

前回のショルダーはヘリ返しの裏側が他の素材で覆われて見えなくなるのに対し、今作は裏側も見えてしまう作りの為、より丁寧に仕上げる必要がある、というのが大きな違いでしょうか・・・。

“丁寧に”というのは、革の“漉き”作業から始まってます。

ブックカバーサンプル@.jpg

一度機械で全体を漉いていますが、特に角の部分は包丁を使い、更に薄く漉いていきます。

ブックカバーサンプルA.jpg

カーブ角の部分は直線部分とは異なり、後で“菊寄せ”といって革を寄せていきますので、厚みが残っていると作業効率も悪く、また見た目も綺麗に仕上がりません。
ということで写真で若干色が薄くなっているところは厚み0.2o位でしょうか・・・。

ブックカバーサンプルB.jpg

こちらは、ブックカバーの“見返し”部分です。

ブックカバーサンプルC.jpg

本体部分にも裏地を貼り、その上に見返しを貼り付けます。
因みに今回本体部分のヘリ返しシロは、8mm程採っております。

最終的には5.0mや5.5mmにするのですが、裁断時のズレや、貼り合わせるときにでる歪みを考慮し・・、

ブックカバーサンプルD.jpg

写真のように、@とAでは同じ幅で採ったつもりでも、このように差が生じてきます。

ブックカバーサンプルE.jpg

その差を最終的に調整するのが、こちらの“へり裁ち棒”・・・。

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こんな感じで内貼り・見返しとの段差にピタッと合わせて・・、

ブックカバーサンプルG.jpg

綺麗に切り揃えます。

ブックカバーサンプルH.jpg

これで幅が均一になりました。
今回は5.0mmで切り揃えましたが、4.7o・5.5o・6.0o等々・・、0.3〜0.5mm単位で売っていますので、とても便利な道具です。(全部揃えるとなるとちょっとお高いですが・・・。)

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直線部分のヘリ返しについては、前作と同じ手順で進めていきます。

ブックカバーサンプルJ.jpg

こちらが四隅の“菊寄せ”です。

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写真のように、ヘリ返された革の角が直角になるように、また外側は綺麗なアールになるように“刻み捻”という道具で仕上げていきます。

ブックカバーサンプルL.jpg

今回裏地で使ったグレーの裏地部分は、“ミンクスェード”といわれる新素材・・。
お手頃な値段の割には名前の通りの手触り感で、最近のお気に入りです。

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でもって、ここからは“札入れ”です。

札入れサンプル@.jpg

ブックカバーよりも複雑ですが、“革漉き”や“ヘリ返し”、といった作業は同様の行程で進めていきますので、ここでは省きます。

札入れサンプルA.jpg

こちらは、一部“スライサー”(0.4mm)を貼り、裏地にはライトベージュの“シャンタン”を使ってみました。

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次回、最後は小銭入れやカード段が付いた“2つ折り札入れ”を作ってみたいと思います。
posted by tomo at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り

2017年12月08日

一枚の革で色々作ってみる@(ヘリ返しのバリエーション)〜ショルダーバッグ編

先日セールで購入してきた、柄物の革・・・。

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大きさは200ds位で¥6,000弱でしたから、単価@¥30/ds位でしょうか・・・。
厚みは約1.0o程で比較的柔らかめの革ですね。

今回はこの革で、ショルダーバッグ、札入れ、2つ折り札入れ等、色々と作っていきたいと思います。
と同時に、このような比較的廉価な革の場合、コバ(切り口)の処理として“ヘリ返し”が主になるのですが、そのバリエーションも説明していきます。


まずはしっかり仕分けができる、4つの入れ口があるショルダーバッグからスタートです。

最初は外付けのポケット部分から・・・。

ショルダーサンプル@.jpg

入れ口はファスナーが付きますが柔らかい革なので入れ口がへたらないようスライサーを心材として入れております。(水色部分がスライサー0.6oです。)

前述の通り、切り口の処理は全て“ヘリ返し”で統一することにします。

こちらは、バッグ本体の入れ口のヘリ返しです。

ショルダーサンプルA.jpg

こちらにも同じく芯材の“テキソンテープ”(0.6o)を入れております。
上記同様入れ口がへたらないように、という意味合いもありますが、“ヘリ返し”をしやすくする、という目的も兼ねております。

よく生徒さんで、
“真っすぐのヘリ返しが上手くできない”
“直線のつもりが、うねうねと波打ってしまい、綺麗に仕上がらない”

という声がありますが、下記のようにすると初めての方でも比較的綺麗に仕上がると思います。

まずテキソンテープを貼り付け、糊を付ける前に、

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ヘリ返し部分が直角になるように“癖付け”をしておきます。
下にコルクや板等、真っすぐで段差があるところで行うとよいでしょう。

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この様にある程度癖が付いたら糊を添付し・・・、

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こんな感じで“親指”の腹で折り込んでいきます。

ショルダーサンプルH.jpg

親指を前後に回転させるような感じで、手前から奥へと少しずつ・・・、

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革の“浮き”を少しずつ小さくしていく、といった要領で・・・。

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最後に前後に均して・・・、

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こんな感じですね・・。

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因みにこのようなアール部分も裏に心材やテープを貼り、こちらは指ではなく“目打ち”等を使って行います。

特にバッグ裏地となる布類はよりへたり易いので有効です。

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こちらは厚み0.6oの“チケン紙”を0.3o厚に漉いて、心材として使っています。

ヘリ返しの下処理が終わったら、後は組み立てです。

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バッグ外側の外付けポケットはマグネットでの開閉仕様で・・。(内側は最初の写真でファスナーでの開閉仕様になってます。)

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ポケット部分の内縫いを施します。

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多少のマチを採る為、底面は20o程縫っております。

少し分かりにくい構造のカバンですので、縫い上げる前に説明しておくと、こんな感じです。

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これで、“入れ口4つ”というのが分かりますでしょうか・・。
バッグ本体部分は“2つ折り”にして、クラッチバッグ感覚で持てるような作りです。
ただ今回はDカンを付けてショルダーバッグとしても使えるよう、2way仕様にしております。

ショルダーサンプルQ.jpg

ファスナーをミシンで縫い、

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本体裏地の側面だけ縫い止めます。
※写真左側の底面(点線部)は最後にここから全体をひっくり返すためここではまだ縫いません。

ショルダーサンプルS.jpg

バッグ本体とポケット部の一部を最後にグルリを内縫いで縫い上げます。※写真のクリップが付いているコの字型の部分。

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こちらが95%完成の状態・・・。

今回はすべてが内縫いの仕様になっている為、先ほどの本体内袋の底面から、最後にグルンッとひっくり返して完成となります。
※本体内袋の底面のみ、ひっくり返した後“外縫い”を施し100%仕上がりとなります。


ショルダーサンプルその弐A.jpg

バッグ本体部分はクラッチバッグのように2つ折りになりますので、全体としてはコンパクトですが、財布等小物等であれば、収納がしやすい構造のバッグに仕上がりました。

ショルダーサンプルその弐B.jpg

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次回は“札入れ”を仕上げていきます。
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2017年12月01日

革製トレイを作る

大きなバッグをいくつか作り、ここのところ小物系を量産しているAさん・・・。

AEさんレザートレイ@.jpg

今度は革製のトレイを作成中です。

こちらが、最初に作成したものなのですが・・・、

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なんだか変な皺が寄ってしまった模様・・・。

自前の革と裏地の間に“ベルポーレン”という心材を入れているようなのですが・・・。
底面と側面側である程度可動域を持たせる必要がある為、その心材に切り込みを入れているのですが、どうも上手くいかないご様子・・・。

で、次の教室までの一週間、色々とお家で考えてきた結果・・・、

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お〜、お見事です。

芯材への貼り方や、切り込みの入れ方等を少し変えてやってみたとのことですが、ご自分で解決してしまうところが流石です。

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“くるみボタン”ならぬ“くるみホック”も同じ革で作成し、

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見事完成〜!

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こちらも量産するのかな?

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posted by tomo at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房