2017年10月27日

同じものを4つ作り、且つ改良する。

前ブログで、同じモノを2つ作って確実にスキルアップしている、ということでご登場いただいたAさん・・。

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先月こちらで作った“サンプル小銭入れ”の型紙を使い、今度は4つ作成しております。

ご家族や周りの方々に配られるそうですが、この向上心には脱帽です。

早速一つ目の作成に取り掛かったのですが、厚みを0.2o位に漉く“革漉き”でミスってしまい、端っこが切れてしまいました・・・。

新しく革を裁断しなおすのかと思いきや・・・、

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お〜、見事切れ端の革を継ぎ接ぎし、リカバリーに成功〜!

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刻み捻を使って、初めてチャレンジする“菊寄せ”・・・。

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左の方は、先日お母さまに作っていたバッグと同じ革のようなので、お母さまにあげるのかな・・・?

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因みにこちらの型紙は、当初のこちらの型紙からご自身で改良を加えた型紙のよう・・。

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当初の型紙だと、マチの長さの関係でここまでしか口は開きませんが・・・、


Aさんの改良版でつくると・・・、

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ガバッっ!!!とな・・。

お〜、研究心も高いっ!

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型紙にご自身で改良を加え、且つ色々な革で作ることで着実にプロに近づいてますね・・。

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2017年10月18日

同じモノを2つ以上作る

“同じモノを2つ以上作る”

これは“モノづくり”において上達する為に最も重要な要素のひとつですが、こういった教室等ではなかなか実践するのが難しいのが実情です。

やはり色んなことにチャレンジしたくなりますからね・・・。

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そんな中、頻繁に“同じモノを2つ”作って確実にスキルアップしているAさん・・・。

昨年、お嬢様の為に作ったパスポートケースに、この夏再度挑戦です。

こういった“ラウンド式ファスナースタイル”はPPケースのみならず、お財布やバッグ等でもよく見かけるスタイルですので、場数をこなせば着実にレベルアップを目指せます。


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同じものといっても、型紙等も前回とは異なっている為、ゼロからの作成です。
カード段もお手の物・・・。

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こちらは、パスポートや航空券を収納するところでしょうか・・・。


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財布でよく見る“笹マチ”スタイル・・・・。

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小銭の収納もできるよう、内部にもファスナーを付けてますね。
前回同様、見た目だけではなく、やはり機能性は重要です。

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こちらは、本体のファスナーを取り付けているところ・・・。ここは、前回から進化してます。

なにが進化しているかというと・・・、

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木型を使っております。
ネットで購入した木型に、ファスナーがスムーズに通るよう、わざわざ溝を削って作成したようです。

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最後に胴本体を縫い付けて・・、

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完成〜!

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因みに今回の革もご自身で購入されてきたもので、本体部分・内装部分等それぞれの厚みもご自身で判断されて“漉き”を施しております。

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因みにこちらは昨年お嬢様に作ったPPケース・・。

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Aさん、着実にスキルアップしてますね。
posted by tomo at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年10月09日

読書の秋?スポーツの秋?

靴とカバンを行ったり来たりのKさん・・・、久々ご登場です。

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工房の棚からいろんな革を引っ張り出してきてお悩み中のご様子・・・。

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これだけではモノ足りなかったようで・・・、

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過去10年程工房で使ってきた革で、ごみ箱に捨ててしまうにはちょっとモッタイナイかな・・・、という中途半端な切れ端をストックしてあるんですが、その袋もひっくり返して、更に物色中・・・。


お勤め先が図書館ということで、どうも“読書の秋だよっ!キャンペーン”っ的な出し物として、色々と展示するものを革で作ろうとしているようです。

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こちらは文庫本のブックカバーかな?

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ハハッ!かわいい〜・・。


“読書の秋”編の革をサクッと裁断後、さっさとかばんへ仕舞ってしまい(どうもお家で仕上げるようです・・・。)、次は一転、“スポーツの秋”モードへ・・・。

Kさん、基本的に工房へは自転車で来られるのですが、その距離10q以上・・・。
かなり筋金入りのサイクリストっす!!

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ということで、次はご自身で用意された革を使ってサイクルバッグを作るようです。

ちょい薄めのベジタブルタンニンレザー・・・。

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ミシンは使わず、総手縫いにするのに“平目打ち”か“菱目打ち”、どちらにしようかお悩み中・・・。

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今回は“平目打ち”でいくようですね・・・。

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蓋(カブセ)を型紙でとり、金具の位置を確認中・・・。

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因みにこちらはご自宅で手縫いで仕上げたトートバッグのようです。
Kさん、ほんっと手縫い好きだな〜!

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今回、蓋を留める金具は“ギボシ”を使うようですね・・。
確かに、簡単に開け閉めできることを考えるといい選択です。

次に自転車のハンドル部分に装着できるように、革のテープを裁断し、何で固定するかを色々と悩んだ末、ここは金具(Dカンやコカン等)は避け、“ベルクロ”(マジックテープですね)仕様にして、やはり簡単に着脱できる方法を選択っ!

しかし、ここで思わぬ落とし穴がっ!!

そう、ベルクロは手縫いではなくミシンなんですっ!
まあ手縫いでもできなくはないですが・・・。

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ということで、あれだけ避けてきたミシンを渋々使うことに・・・。

約一年ぶりだそうな・・・。

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ということで、完成〜!

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早速、愛車に装着っ!
(スミマセン、夜クラス終わりなので、真っ暗な中の撮影です。)

これからのサイクリングにも最高の季節に間に合いました。

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ということで、Kさんにとっては読書とスポーツ、プラス“ミシンの秋”ということで・・・。
posted by tomo at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房