2017年09月24日

極厚!手縫い財布が完成〜!

ご子息の靴を作成中のYさんでしたが・・・・、

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先日のインドネシアご出張の際、現地のご友人に、

“これと同じ財布作ってよ〜”

と頼まれたとのこと・・・。

ということで、靴作りは一時中断し、財布を作ることに・・・。

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以前もご紹介しましたが、Yさんのノート・・・。

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凄いです・・・。見た目と違って字が可愛い〜・・・。

・・・スミマセン・・・。

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その、再現すべく友人の財布の写真を撮り、且つ、革の厚みまで測ってきてますよ・・・。

かなりゴッツイ感じのお財布のようですな・・・。

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でもって、その情報をもとにYさん自身で作成した型紙がこちら・・。

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使用する革は、ミネルバボックスのブラック・・・、元厚が1.8oなり・・・・。

と、裁断後、いきなり糊付けし・組み立てようとしていたので、

“いくら極厚財布でも、これは厚過ぎっ!”

と・・・。

最も重なりが多いところの厚みを測っててみたところ、案の定トータル8.0oオーバー・・・。

これじゃあ、折り曲げることもできませんし、ポケットに収まりませんよ〜。

ということで、こちらである程度“革漉き”を施し・・・、

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なんとか、いい感じで・・・。

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それでも、5.6o・・・・。厚っ〜!
ただ、オリジナルがどうやらこれ位のようなので、こちらで進めましょう。

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最後、グルリを手縫いして・・・、

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完成〜!

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しっかり、お名前も入れて・・・、

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喜んでくれるといいですね・・・。

因みに、これはおいくら万円??
posted by tomo at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年09月20日

Aさん追っかけ記録A〜おまけ付きのショルダーが完成〜の巻

前々回ブログ、Aさんのショルダーバッグの続きです。

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心材を貼った表胴と底・横マチの縫製のところまででした・・・・。

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今回は、写真のような“天マチ”といわれる、かばんの上面部にファスナーと一緒に付けられるマチを付ける、というのが特徴の鞄です。

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入れ口については、同革を薄く漉いたテープを巻き付けて縫い上げるパターン・・・。

その時に登場するのが、これまでも何度か登場してきた、“逆抑え”です。

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通常、工房に置いてある【TE-5】や【TE-6】のような右アームのミシンは、針孔の左側に“抑え”がくるのですが、写真のように針孔の右側に“抑え”が来ています。

これで、ストレスなく綺麗に縫えるというわけです。


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なんとか無事に縫い上げることが出来ました。
このあと、内側のはみ出た薄革を“市切り”という道具で切り落として、綺麗に仕上げていきます。

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ということで、かんせい〜!

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型紙づくりから全てご自身おひとりで進めてきました。

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こちらは、合間に進めていた、同素材で作った“杖入れ”用の巾着・・・。
嬉しいおまけですね。


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お母さま、喜んでくれそうですね。

2017年09月10日

簡単小銭入れのサンプルを作ってみた。

大きなカバン作りや靴作りの場合、どうしても数か月はかかってしまいます。

そんな中、生徒さんより

“家族や友人にプレゼントとしてあげるもので、1日〜2日間位でサクッと作れるものが欲しいっ!”

といった声が時々ありますので、“小銭入れ”のサンプルを一つ作ってみました。

小銭入れ(自作)F.jpg

革のパーツはこの3つ・・・。

小銭入れ(自作)@.jpg

1o前後の革、今回はタンニン革“アリゾナ”のターコイスを使用してます。

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こちらは床面・・。

一番右のマチ部分のみ、0.4oの全漉きにしてますが、後は全体を斜め漉きで・・・。

小銭入れ(自作)B.jpg

マチには薄手のボンテックスを入れてます。

小銭入れ(自作)C.jpg

こちらは隠しホック(ハンシャ)のメスの方を打っておきます。

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裏地(布)と心材(ボンテックス0.4o)を貼った胴裏にマチを貼り合わせ・・・、

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最後に表胴の革を貼って、ヘリ返し、ミシンで縫って・・、

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完成〜!

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裁断から完成まで、昨日一日(3〜4時間)で終わったので、これなら1〜2日で仕上がりそうです。

posted by tomo at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り

2017年09月05日

Aさん追っかけ記録@〜お母さまへのバッグを作成〜の巻

今作で16作目になるベテランAさん・・・。

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次はお母さまへのショルダーバッグを作成するみたいですね・・。

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こちらが作成予定のバッグの写真で・・・、

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こちらが、ご自身で作成された型紙を基に革を裁断したところ・・・。

もう私への質問なしに、サクッとご自宅で仕上げてきてしまいました。

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内装部も、段取り良く仕上げていきます。

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こちらは、前胴部分の外付けファスナーポケット・・・。
入れ口部を2つ折りにすることで、完成時にはファスナーが隠れるような構造になってます。

なかなか工夫されてますな〜。

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こちらはショルダー(肩紐)部のミシン掛け・・・。

表面はバッグ本体と同じ革を使い、裏地はPPテープを充て縫い合わせているようです。

もちろん両面革でもいいのですが、裏面が革だと(素材にもよりますが・・)肩に掛けたときに“滑り落ちやすい”といったこと、よくあると思います。

女性の方や、男性でもいわゆる“なで肩”の方なんかは経験があるのではないでしょうか・・。

今回のようにPPテープやアクリルテープを使うと、そういった心配は少なくなります。

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ご自身で購入されてきた革は、ご覧のようなシボあり“ピンクベージュ”で厚みは1.8o程でしょうか・・・。

マチや底面等、一部スライサーを芯として貼り合わせ“張り”を持たせております。

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底マチには飾りとしてクロスのステッチを掛け、次回完成を目指します。