2017年08月08日

Tさん追っかけ記録@(長財布・束入れ編)〜革小物は“漉き”が命っ!の巻

先月、お父様への誕生日プレゼントとして“箱マチ”の小銭入れを完成させたTさん・・・。

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“小銭入れだけだとチョット寂しいので、長財布も合わせて作りたい・・・。”

ということで、早速“束入れ”に挑戦です。

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因みに、こちらがその型紙・・・。
小銭入れが型紙3つだけだったのに対し、今回はなんと18個っ!!

誕生日に間に合わないよ〜!

とお伝えしましたが、

“大丈夫です、取り敢えず誕生日には小銭入れだけ渡しておいて、後で追っかけで渡しますっ!”

と・・・・、更には、

“その方が、2回喜んでくれるし、喜んでくれる期間も長くなりますから〜。”

なるほど・・・、孝行娘やな〜。


まずは、カード入れ部分を・・・。

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カードポケットとには、丁寧に“玉捻”を引き・・・、

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裏地を(今回はシャンタンを使用)ミシンで縫い進めていきます。

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因みに、革は小銭入れと同じ高級皮革“栃木レザー”を使っております。

Tさん長財布D.jpg

こちらは“胴表”部分・・・。
タンニンなので磨きでもいいのですが、今回は敢えて手間のかかる“ヘリ返し”仕様で・・・。

こういった革小物は、いわゆる“漉き”がとっても重要になってきます。

“カード段”や“マチ”部分等、たくさんの革や裏地が重なり合い、それを“ヘリ返し”によって包むように糊止め・縫い上げていくので、如何に薄く、且つ強度を壊さずに漉いていくか・・・。

0.2oにすべきか、0.4o位がいいのか・・・、場所や革の質によって見極めていく必要があります。

まさに“革漉き”が命っ!!、というわけです。

Tさん長財布E.jpg

こちらは胴表の裏(床)面・・・。
周りの、ヘリ返しの為の“斜め漉き”だけでなく、上下2段に渡って約20o幅で“段漉き”(折れ漉きともいいます)も施しております。

この辺はチョット難易度が高いので、こちらで漉きを施しております。

Tさん長財布F.jpg

更には“前段”を作り・・・、

そして、今回初挑戦となる、例の“風琴マチ”・・・。
正確には“風琴マチ”の一種といわれる“渡りマチ”といわれる部分へ・・。

小物づくりにおいて“マチ”には、様々なタイプがあります。
前回Tさんが作った小銭入れの“箱マチ”もそうですが、その他“笹マチ”や“通しマチ”、“アコーディオンマチ(扇マチ)”等、色んなのがあります。

一般的なお財布での札入れ部分は、主には“マチ無し”が殆どで、あったとしても“通しマチ”や“扇マチ”が多いのですが、これらの特徴は折りたたまれるマチが“谷”状になる(つまり仕切りが山状になる)のに対し、今回の“渡りマチ”は折れ曲がる部分が“山”状になる(つまり仕切りが谷状になる)ため、紙幣の出し入れがし易い、といった特徴があるわけです。

まあ、その分難しいのですが・・・。

Tさん長財布G.jpg

さあ、Tさん、上手く仕上がるかな・・・?

完成が楽しみです。