2017年07月25日

Iさん追っかけ記録⓵(ショルダーバッグ編)〜飾りを付ける余裕も出てきましたっ!の巻

かばん作りを始めて1年ほどのTさん・・・。

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前作で旦那さまへのトートバッグを仕上げて、次はご自身のショルダーバッグ作りに挑戦です。
ご自身で購入されてきた、黒のシボありの革を使っていきます。
1.0o強で柔らかめの革なので、ソフトな印象のショルダーバッグにはちょうどいい感じのチョイスですね・・。

まずは、“カブセ”(蓋)につける“テング”といわれる持ち手部分から・・・。
最終的にはマグネットで留めるパターンにするみたいですね・・。

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こちらは、“丸カン”を縫い付けて・・・、因みに左の茶色のバッグが今回の参考にしているご自身ご愛用のバッグ・・。

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で、これら2つを組み合わせて・・・、

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お〜、なんかいい感じっ!
前作のトートバッグは、本体構造を組み立てるのに精いっぱいでしたが、細やかな飾り部分にもコダワル余裕が出てきましたねっ!

因みに、本体部分の型紙はこんな感じです。


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全てIさんご自身で型紙引きましたよ。
もう完璧ですねっ!

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こちらは、いわゆる“背胴”の部分・・・。ファスナー付きポケットを付けて使い良さもしっかり追及です。

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本体、内装部も含めおおよそのパーツが出そろいました。

次回いよいよ本体組み立て〜完成を目指します。

2017年07月11日

栃木レザーで“箱マチ”小銭入れ

先日、ご自身のシェル型ポーチと旦那様へのキーホルダーを完成させたTさん・・・。

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次は、小銭入れを作成中・・・。

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まずは、型紙の精度や革漉きの厚みの確認をするため、床革を使い試作を作ってみました。

型紙や革の厚みを微調整し、いよいよ本番へ・・。

今回はお父様へのプレゼントということもあり、高級レザー“栃木レザー”でチャレンジです。

一部ポストミシンを使いましたが、どうしてもポストだとタンニン等デリケートな革の場合、“抑え”の跡が付いてしまうことが・・・。

“余り気にしない・・”という人もいるのですが、(売り物でも薄っすら残っていたりしますので・・・)

“凄く気なる”というTさん・・・、

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抑えが通る道筋に“マスキングテープ”を貼って縫ってます。
ただ、この場合もマスキングテープを一緒に縫わないよう、慎重に・・・。

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こちら、“箱マチ”といわれる部分が仕上がりました。
この部分は、本体を閉じたとき折りたたまれる部分になりますので、厚みは0.6〜0.7oに“全漉き”を施しております。

Tさん、“漉き”の技術も大分向上しましたね・・。

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本体(胴)に慎重に貼り付けて・・・、

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こちらは、トータルの厚みが2o強になりますので、アームミシンにて縫い進めることに・・・。

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最後に“ハンシャ”と呼ばれる隠しホックを打ち付けて・・・、

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完成〜!

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なかなかいい感じで仕上がりました。

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Tさん、実は小銭入れだけではなく、同じくプレゼント用の“長財布”も作成予定・・。

今度は“風琴マチ”という、職人さんでも嫌がる(らしい)超F難度の技を取り入れるかどうかお悩み中・・。

是非チャレンジしてみて下さい。

posted by tomo at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年07月07日

Mさん追っかけ記録A(ショルダーバッグ編)〜やはり手縫いは性に合ってるのかも・・の巻

先月ご登場いただいたMさんショルダーバッグ編の第二弾・・。
※因みに追っかけ記録@はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20170607-1.html

今回は一切ミシンを使わず、総手縫いにて仕上げることにしたMさん・・・。

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前回は前胴の外付けポケットの“カブセ”を縫い付けたところまででした・・。

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今回のショルダーは、この外付けポッケに本体のカブセの錠前が付きますので、位置をしっかり確認して取り付けます。

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今回の錠前は“割ピン”式で、写真のように座金に固定していきます。

で、このままでは金具が丸見え状態になってしまうので・・・、

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この様に薄く漉いた革を糊で留めておきます。
見た目の問題はもちろんですが、このままですと座金や割ピンの足が反対側の革にダイレクトに当たり、革に傷がついてしまうのでそれを防ぐ目的も兼ねています。

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その後、本体カブセの方にも金具を取り付け・・・、

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ようやく本体部分が完成しました。

そして、最後に肩紐、尾錠、ナスカンなどを作成し・・・、

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完成〜!

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まだ、ヌメ革の本来の色のままですが、これからいい感じに育ててください。

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ということで、次の教室から早速ご活用・・・。

Mさん、鞄作りは2年近く続けてきたので、次作はまた靴作りへと戻るそう・・・。

ずっと、チクチク・・チクチク・・と手縫いを続けてきたので、そろそろ飽きてきたのかと思いきや、
今度は“マイ木型”を購入し、ハンドソーンウエルト製法に挑戦・・・。

また“手縫い地獄”?が待ってますよっ。