2017年06月14日

スマホケース・セカンド

昨年のちょうど今頃、スマホケースを作成していたAさん・・・。
※その時の様子はこちら⇒http://sakaiworks-bag.sblo.jp/archives/20160610-1.html

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自前のオフホワイトの革を使った、立派なスマホケース・・・・、

なのですが、

“白系はすっごい汚れが目立って・・・、作り直したいっ!”

ということで、あれから1年しか経っておりませんが、改めてスマホケース作りと相成りました。

AさんスマホケースU@.jpg

今回は、汚れが目立たないよう、またいい感じで“経年変化”していくよう、赤系のタンニンを使って進める模様・・。

AさんスマホケースUA.jpg

また前作と違うところは、外側の革と内貼りの革の内外径差を考えなくていい様に“スライド式”にしたところ・・。
上の写真、右端のベージュの革がそうなんですが、意味わかりますでしょうか?

スマホケースや財布、はたまたキーケース等、折り曲げて使うような革小物でよくあるパターンです。

革等ある程度厚みのある同じ長さのものを内外重ねて折り曲げると、当然内側の方がはみ出てしまいます。

素材によってはある程度伸び縮みするので、若干内貼りパーツを短めにとって貼り合わせるパターンがひとつ・・。因みに昨年作成したスマホケースはこのパターンにて作成・・・。

2つ目は、“二つ折り財布”等によく見られる、このパターン。

マイ財布@.jpg

こちら、現在使用中のマイ財布・・。二つ折りの状態・・・。

マイ財布A.jpg

で、こちらが開いた状態・・・。
折れ曲がるセンター部分の下部のみが、縫い合わされていない状態です。内外でかなりの差が生じているのがお分かりでしょうか。

で3つ目がこのスライド式ですね。

素材や厚みに応じて色々試してみるのも面白いと思います。

AさんスマホケースUB.jpg

こちらはAさんお得意の、敢えて同じ革を切り返すパターン・・。

AさんスマホケースUC.jpg

短めストラップにはマグネットを埋め込んでいます。

AさんスマホケースUD.jpg

失敗しないよう、下穴を開けて慎重に進めてます。


でもって、完成〜!

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これなら、汚れは目立たなさそうですね〜。

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こちらがスライド式のズーム・・・。

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スマホ本体の下の内貼りの革が、閉じた時反対側の袋状になった革の下に潜り込むような形でスライドするわけです。

分かりました?
posted by tomo at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2017年06月07日

Mさん追っかけ記録@(ショルダーバッグ編)〜今回はミシンは使いませんっ!の巻

前回、自前の黒のタンニンレザーでトートバッグを完成させたMさん・・。

Mさん手縫いショルダー@.jpg

今回はミシンは一切使わず、“総手縫い”にてショルダーバッグの完成を目指しております。
革はやはりご自身で購入されてきた、約3o厚のヌメ革を贅沢に使用・・・。

Mさん手縫いショルダーD.jpg

外付けのポケット部分まではいい感じで仕上がっております。

因みに、こちらが現在Mさんが日頃使っているショルダーバッグ・・。

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良い感じで“経年変化”しており、良い色に育ってますな〜

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知り合いの職人さんに作っていただいたもののようなのですが、少しサイズが小さく容量をもう少し持たせたい、ということで、この鞄を参考にしながらサイズを変え型紙からご自身で作成しております。

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構造はいわゆる“通し胴”タイプといわれるもので、前胴・底・背胴からカブセ(蓋部分)までが一体となった作りとなっております。

Mさん手縫いショルダーF.jpg

前胴にまずは外付けポケットを縫い付け、その後横マチをそれぞれ“外縫い”にてチクチクと縫い進めております。

Mさん手縫いショルダーG.jpg

こちらは、外付けポッケのカブセ部分・・・。

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貼りシロ部分を薄く漉いて、且つノリの付きがよくなるよう、銀を落としております。

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ポッケの蓋とホックを取り付け・・・、

Mさん手縫いショルダーL.jpg

ここも手縫いにて・・・、今回は、ミシンは一か所も使わず仕上げる予定・・・。

あとは本体のカブセに錠前を、また肩紐ようのカンを側面に縫い付けていきます。

近日パートAで完成予定です。