
ハンドソーンウエルトの靴(ブーツ)を作って以来、すっかり“手縫い付い”てしまったSさんですが、今作も総手縫いにて・・・、

こんな感じの“カメラケース”を作りたいというこで、今回ご登場いただきました。
以前、ご家族の方が使っていたというヌメ革の“残り革”を利用したい、ということで、経費削減です。

これをご自身で“いい感じ”に染めてみたいということで、染にも初挑戦です。

こちらが今回の型紙・・・。ちゃんとご自身のカメラを採寸してます。
で、Sさん、気になったのがレンズの出っ張り部分(上のサンプル写真・左側のふくらみ部分)・・・。どうしてもここの構造がイマイチよく分からないとのこと・・・。
実は、ここは以前やった靴づくりの技術が役に立つところ・・・。そう“吊り込み”をするんです。
靴の場合は、“木型”というものに革を添わせて、いわゆる“癖付け”をするわけですが、このパーツもその要領で仕上げていきます。
で、Sさんのカメラのレンズ部分を採寸をしてみると、なんとっ!・・、

これが、丁度“いい感じ”のサイズであることが判明〜。そう革の“コバ磨き”に使う木製ヘリ磨き・・。
ということで使っちゃいましょっ!
革を水で濡らして早速つり込み〜※生憎吊り込み状態の写真撮り忘れてしまいました・・・。


なんだか、“深海生物っぽい”感じに仕上がってきましたよ。

で、深海生物の触手?か足っぽいところを“ゼロ漉き”にして・・・、

パコッっと・・、

こういうことですね。

でもって、裏を貼って・・・、

3oピッチの菱目貫きで穴を開け〜の・・・、

チクチクチクと・・・。
次回はカメラ本体の土台部分を仕上げていきます。