当教室では、“革の扱い”はもとより道具や機械類(ミシンや革漉き機)に接するのも初めてという方が殆どですので、最初はこちらで決められた型紙を使って革小物数点を作っていただいてます。
個人差はありますが、おおよそ4〜6か月でこの“基礎カリキュラム”にて8点ほどの革小物を作り終わる頃には、様々な革の見極め方や革の下処理の仕方、また組み立ての決まり事等が理解できるようになります。
あとは、自分でデザインを考えてそのデザイン通りの型紙さえマスターしてしまえば、理屈としてはどんなカバンでも作れるようになる、と考えています。
その“型紙づくり”にて、最初はシンプルな“ポーチ”を型紙からご自身で作っていただき、いわゆる基礎カリキュラムを終えたその後は自由に作っていただいています。
まずは6月からスタートのSさん・・。

縦・横・幅のサイズをご自分で決めていただき、まずは“胴”の型紙を作ります。

“胴”のサイズや形は自由ですので、悩むことはありません。長方形でも正方形でも台形でも円形でも、なんでも自由です。
問題は、その胴に合わせた“マチ”のサイズをどのように出していくかなんですが、型紙に数値をしっかり書き込んでいきます。

こちらがSさんのデザインしたポーチ・・。

丁寧に仕上がりました。
こちらは、4月からのKさん・・・。

革+布と、少し変則的なパターンで仕上げてきました。

“タック”入れることによる“立体感”を持たせる作りに挑戦してみたようですね。

こちら4月から始められたTさん・・。

選んだ革の質(部位)があまり宜しくなかったのか、“玉縁縫い”で苦戦をしられましたが、内装に“バイアス”も付け、本格的な内縫いの鞄類に必要な処置は、殆ど盛り込みましたので、いい経験になったと思います。
さて、ここからは皆さん自由に鞄のデザインを決めていただき、本格的な鞄づくりに突入となります。
数か月後、皆さんそれぞれどんなカバンで登場するでしょうか・・・、愉しみです。