バッグ暦2年のSさん。
前々回に引き続き奥さまからご依頼のバッグを作成中です・・。

今回は革は一部使いで、メインのパーツは帆布を使ったカバンになります。
奥さまが今も使用中のお気に入りの帆布製のバッグがあるのですが、少しサイズが小さいということで、同じつくりで少し大きめで、ということらしいです・・。

底面は革を裁断し、胴部分はモスグリーンというか濃い目のカーキ色っぽい帆布ということで、
“まあ、革よりは簡単でしょうっ!”という軽い感じでスタートしたのですが・・・。

この帆布のチョイスに思いもよらぬ落とし穴が・・・。
今回は厚み8号のものを使いましたが、どうやら厚すぎたようです・・。
革の場合、厚ければ革を“漉く”ということで、厚みを薄くすることが出来るのですが、布の場合はこの“漉き”ができません。
更には、革の場合いわゆる“切りっ放し”でも問題ないのですが、布は裁断した面がそのままでは解れてきてしまうので、“縁返し”をしてやらないといけません。
なので、裏地・持ち手・見付けなど、胴と重なる部分と“縁返し”で、厚みがかなり増してしまい、最も厚い部分で8〜9mmとかなりしんどいことになってしまいました。

そんな中、今回活躍したのがこちらの"TE-5ミシン"です。
昨年暮れに購入したこのミシン、これまで"カバン用"で活躍してきた足踏みのTE-6よりも古いバージョンですが、モーター仕様にしてあるので、勢いをつければ、なんとか8mm前後でも縫えてしまいます。
ただ、クラッチモーターで速度調節が出来ないため、
"早すぎてコワイ〜!"
と生徒さんあまり使ってくれないのですが・・・、
しかし、今回は"そんなことも言っていられない"ということで少し練習して、

なんとか完成〜!

オリジナルの完コピで仕上がりました。
苦労して縫い上げたので、オリジナルよりかなり頑丈で丈夫なバッグになったようです。
但し、かなり重大なミスを発見・・。Sさんの頑張りに免じて、ここでは敢えて申し上げませんが・・・。
最後の写真にヒントが・・。