2013年09月24日

茶筒づくり〜手縫い編

タイトルを、“おしゃれ革小物”にするか単に“茶筒”にするか・・・・、

形としては茶筒だが、色は真っ赤にしてしまったし・・・。


まあ、茶筒ですね・・。


前回の“あまちゃん”バッグで、ちょっとした手縫いを施しましたので、そのついでに、ということで今回はすべて手縫いで仕上げてみました。

使用する革は、1.2mm厚のヌメ革と、後は空き缶を用意します。


昨日食べた白桃の缶詰・・・。

ただ、上下の縁がせり出しているので、ボンテックス等を貼り付け、段差をなくします。

茶筒@.jpg

で、その缶にまずは2枚のヌメを巻きつけ、糊で留めます。※厳密には1枚ずつを2回に分けてですが・・。

底面は同革を3枚重ね合わせ、縁を糊付けします。

茶筒A.jpg

でもって、底面と周りを縫い付けます。

ここはいわゆる“駒合わせ縫い”という縫い方です。

靴作りではいわゆる“平縫い”といわれる縫い方で、底面と胴回りの穴の数を合わせます。

なので、このような円形の場合や曲線部を縫う時は、底面と胴回りの縫い目のピッチ(縫い幅)が異なってきてしまいます。

モカシンやローファーなど、靴の“トウ”の部分に皺があるのは、その為ですね。

しかし、この“駒合わせ縫い”は、双方ピッチは統一させ(なので穴の数は異なってきますが)、縫い進め方を工夫することでしっかりと、またキレイに固定させることができます。


茶筒C.jpg

フタも同様に“駒合わせ”で縫い合わせます。

茶筒B.jpg

上の2枚の写真からお分かりの通り、外側からは縫い目がみえますが、内側には穴は空けず、縫い目が見えないのが特徴です。


内筒が完成したところで、今度は外筒です。


同様に2枚併せたヌメ革を巻きつけ、ここは“掬い縫い”です。

茶筒D.jpg

裁断面をピッタリ合わせるように固定し、こちらも裏面まで針を貫通させず、革の断面をまさに“掬う”ように縫い進めていきます。

今回は5本撚りの麻糸を使ってみました。

茶筒E.jpg

こんな感じで・・・。

掬い縫いは靴でもよくやりますから・・・、ただ、靴よりも革は薄めなのでより細めの掬い針を慎重に進める必要がありますね・・。


茶筒F.jpg

でもって、完成〜!

26_3.jpg

茶筒とはいえ、お茶を入れるには染めのチョイスを間違ってしまったかも・・・。
なにいれようかな・・。
posted by tomo at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り

2013年09月03日

“あまちゃん”バッグ完成〜!

ここのところ、このブログの挨拶代わりにもなってしまった“あまちゃん”ネタ・・・。

今回も、がっつりです・・・・。


教室でも、結構見ている生徒さんが多く、毎回小ネタで盛り上がってますが、チョット前に、

“アキちゃんがいつもタスキ掛けにしてるベージュのショルダーバッグが可愛い!”と・・・。


では作ってみましょっ・・・、ということで

早速型紙です。

あまちゃんバッグ@.jpg

ネットで色々調べてみたところ、アキちゃんの赤いデイパックや、春子さんのバッグ等の情報は出てくるものの、ショルダーの情報は皆無・・・。


8月の上旬頃、yahoo知恵袋に、

“アキちゃんのショルダーバッグはどこで買えますか?”

みたいな質問が掲載されていたので、暫く様子をみていましたが、一週間程経っても誰からも回答が無く、いつの間にやら質問自体が削除されてしまう始末・・。

誰も知らないのかな・・・、それとも誰も興味無いのか?・・・・

まあ確かに、“地味で暗くて向上心も協調性も個性も華もない、パッとしない”バッグではありますが・・。


ということで、日々テレビで流れる映像の記憶だけを頼りに作りましたので、サイズ感や細かいところは“だいたい”ですよ・・。



あまちゃんバッグA.jpg


こちらは背胴の裏側・・・。

あんまりカチッとした感じでは無さそうなので、1.0mm前後でかなり柔らかめのカーフを使用。

ただ前後の胴とかぶせのフタはある程度張りを持たせたいので黒の布ワッペン(0.3mm)とバイリーン(0・8mm)を貼ってみました。

あまちゃんバッグB.jpg

表はこんな感じで・・・。

あまちゃんバッグC.jpg

でカブセの裏と見付けを一体にし、裏地の布を作成・・、

マチやその他の細かい部位も作成・・。


あまちゃんバッグD.jpg

裏地も“地味で暗くて・・”という感じです。

劇中、確か記憶ではこれまで一度も鞄の中身を空けたことは無いと思うので、あくまで想像ですが・・。

あまちゃんバッグE.jpg

まちは布ワッペンだけ貼りましたが、これは、まあ無くても良かったかなと・・。
この鞄の特徴でもある、手縫いをカブセに施し・・、この縫い方、小学生の時作った雑巾以来かも・・。

あまちゃんバッグF.jpg


で、入れ口とカブセ周りをぐるっと縫い合わせて本体は完成です。

あまちゃんバッグH.jpg

この鞄のもうひとつの特徴でもあるキボシと革紐もこの段階で取り付けます。

あまちゃんバッグG.jpg

最後に肩紐・・・、ここも確か手縫いだったような・・・。

チラッと写っただけなので、なんとなくですが・・。

あまちゃんバッグI.jpg

でもって完成〜!

今回は、革を提供してくださった、教室のYさんに贈呈・・。

いまや人気のドラマだけに周りの反応が愉しみ・・。

はたしてどれだけの方が、気付いてくれるでしょうか・・。
posted by tomo at 15:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り