2013年05月09日

2ROOMセカンドバッグ〜試作編

最近の密かな愉しみである、NHK朝の連ドラ“あまちゃん”

これまで朝の連ドラなんて観た事ないのですが、今回は完全に嵌ってしまいました。

豪華な出演者ながらも、各キャラクターがみな超〜曲者揃い・・・。

ところどころに散りばめられた、“分かる人には分かる”ギャグで朝から笑わせてくれます・・・。


流石“クドカン”・・。秀逸な脚本で今後も目が離せませんな・・・。




と、まあ最近の時事ネタを冒頭にぶっこみ、久しぶりに鞄教室の話題です。

昨年暮れから鞄教室に通っていただいているTさん。

以前、別の鞄教室に通っていらっしゃったとのことで、経験値はなかなかのもの・・・。


そのTさんが、ご友人にセカンドバッグをプレゼントしたい、とお持ちいただいたのがこの写真・・。

img35856877.jpg

どうやら2ROOMのセカンドバッグのようです。

そのご友人というのが、なんと某有名プロゴルファーとのこと・・・。


じぇじぇじぇ!!(‘jjj’)/

お仕事柄、結構古いお付き合いだそうで、以前にもご自身で作られた別のバッグをプレゼントされていて、よくテレビでもその鞄を持っているところが映し出されているそうです。


かっけ〜!!


まあ、上の太文字の意味は、是非“あまちゃん”をご覧になってみてくださいな。



ということで、サンプルの鞄の写真を色々な角度から見てみると、イマイチ構造がよく分からないところがチラホラと・・・。

“エイヤッ!!”と進めてしまうには、ちと不安があったので、今回は一度試作をしてみることに・・・。


2roomセカンドバッグE.jpg

これまでも度々出てきた、表面の“ぷっくら”感を出す為に、今回は“バイリーン”といわれる心材を入れてみました。

前胴と背胴には3mm厚のスポンジを入れて張りをだします。

但し、外縫いなので、写真のようにサイドは残して、曲がる部分に切り込みを入れています。
これは、外縫いの厚みが均一になるようにするためです。


2roomセカンドバッグF.jpg

ちなみに表側はこんな感じです。

今回の革は1.8mm厚ですが、本番もこれくらいでいいかな〜。

もう少し張りのある革の方がいいかも・・、といった感じです。

まあ、革やファスナーの色のセンスは問わないで・・・、あくまで試作なもんですから・・。

2roomセカンドバッグG.jpg


2ROOMなので、当然内張りは2つそれぞれ作ります。

ただ、現物を触ってみないとなんともいえませんが、この2つの間に、仕切りのようなものがあるような気がします。

2roomセカンドバッグH.jpg

今回は、先ほどのバイリーン(1mm厚)を挟み込みそれぞれ縫い合わせましたが、もう少し厚みがあった方がいいかも・・。

もしくは内張りをシャンタンみたいにもう少し張りのある素材を使うというのもひとつの方法ですね・・。

2roomセカンドバッグI.jpg

で、いきなり飛んじゃいますが、作っておいたマチと裏とを全部一気に縫い合わせて・・・、

2roomセカンドバッグ@.jpg

完成〜!!

かなり端折りました〜。

2roomセカンドバッグA.jpg

しっかり2部屋・・。

2roomセカンドバッグB.jpg

センターのベルトをひっぱり上げると、持ち手になります。


全体的に、も少し張りのある革の方が良い気がしますが、そうすると外縫いが難しくなるし〜・・・。

底にはもう一枚革をはるか、内側に底芯を入れるかすると、もう少しカチッとしまりますが、やはり外縫いが難しくなるし〜・・・。


まあ、あとの判断はご本人にお任せしましょ。



試作とはいえ、折角作ったので使ってみたいのですが・・・。

いまいちセカンドバッグって・・・、

なんかオッサンくさっ!!

あっ、言っちゃったっ!!

2roomセカンドバッグC.jpg

という訳で後ろに調節可能な革ベルトを付け、自転車用のバッグとして使おうかなっと・・。
posted by tomo at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 教室・工房

2013年05月07日

システム手帳

また2ヶ月近く怠けてしまった・・。GW暇してたのに・・・。

という訳で、大分前に完成したシステム手帳です。


センターに金具が入っているところや、カード入れが付くところから、まあ作り方としては“ブックカバー”と“財布”の複合技といったところでしょうか・・。

まあ、技と言うほどたいしたことはやっていませんが・・・。


システム手帳I.jpg

まずは型紙です。

今回金具は、精度と頑丈さで世界一といわれているドイツ製の“KRAUSE”(クラウゼ社)の6リング、バイブルタイプを使用します。なので、それに合わせてサイズ出しを・・・。


システム手帳@.jpg

まずは内側右半分のカードいれ部分を作成。
この辺りは“お財布編”で説明したので省略です。

システム手帳A.jpg

左側のポケットもしっかり糊付けし、中央には金具のジョイント部が出るよう切込みを入れて・・。


ポイントは、金具の両脇に心材を補強しておくことですね。

なぜなら、手帳を閉じた時に書類を止めるリングが当たって、表側にその跡が出てしまうから・・。

今回は内側にボンテックスをあてがいましたが、固めの革を直接縫い付ける方法もありです。

システム手帳B.jpg

因みに裏から見るとこんな感じに・・・。

今回革は、イタリー製INCAS社のカーフ(1.2mm厚)を使用。

チョット柔らかいので0.8mmのボンテックスを全体に挟み込んでます。

システム手帳C.jpg

表側には手に馴染み易いよう、スポンジを入れてみました。

システム手帳D.jpg

ペン刺し作って・・・、

システム手帳E.jpg

糊止めして・・・、

システム手帳F.jpg

表側にはベルトを付けて・・・、

システム手帳G.jpg

グルリを縫い合わせて、あっという間に完成〜!

システム手帳H.jpg

最後にリングを嵌め込みますが、ここは慎重に・・・。

何せ、ドイツが誇る世界一頑丈な金具・・、一度カバーに装着すると壊さない限り外せません。

23_thumb.jpg

23_3.jpg

23_1.jpg


ん〜、いい感じ・・。


特に書き込むほど、スケジュールはありませんが・・・、なにか?
posted by tomo at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り