2013年02月05日

楽器ケース作り〜尺八ケース編

久しぶりの鞄作りブログの更新です。

かれこれ2ヶ月近くのご無沙汰でしょうか・・・。


コツコツ地道に進めてはいたんですけどね・・、
年末年始のバタバタや、確定申告やら、色々とね・・・。

まあ言い訳はこの辺にして・・・、
さて今回からは特殊な鞄シリーズということで、“楽器ケース編”をご紹介です。

知人のお母様からのご依頼で、全部で4品ほど・・。

ただ、実は3年ほど前から寝かしてしまってます。

3年前の依頼直後には、まずは、

オカリナ袋.jpg

こちらの“オカリナ”ケースを完成させ・・・、


さらに勢いに任せて、

サンポーニャ.jpg


こちらの“マルタ”ケースを仕上げました。
(マルタとは、どうやら南米地方の民族楽器の一種のようです。)

まあ、ケースと入っても“袋”的なもので構造も簡単なので、既に仕上げ&お渡し済み。


ただ、その後がいけません・・・。

忙しさにかまけて、残り2品はずっとほったらかし状態・・・。


“暇な時に、いつでもいいですよ”

この言葉に、ついつい甘えてしまいました・・。

お母様、スミマセンでした。


ということで、まずはこちらの尺八ケースを・・。


尺八ケースK.jpg

因みに現物は無く、この情報だけ・・。

へ〜、尺八って1尺八寸だから尺八っていうんだ〜


尺八本体も含め全く無知な為、ネットで色々調べてみたが、布の袋的なものはあるが、ケース状の入れ物は見当たらず・・・。

大丈夫かな・・。

まあ、やってみましょう。

3年前よりは、経験値も上がってるでしょうし・・。


まずは、前回の袋状のものではなく、ケース状のものにするので

@外側は丈夫にすること

を考慮し、革のみではなく心材を入れることに・・。

尺八ケース@.jpg

そこで今回は0.8mm厚のボンテックスを使用。

尺八ケースA.jpg

イメージ図によると“楕円形”なので、キレイなアールが出るよう、目打ちでいわゆる“すじ引き”をして・・、

尺八ケースB.jpg

革を貼り付けます。

尺八は、ご存知日本が誇る和楽器・・。

なので、革はちょっと“和テイスト”っぽい感じのヌバックをチョイス。

また、

A中の楽器を保護すること

を考慮し、内側には3mm厚のクッションを入れることに・・。

どうも、1尺八寸の長さではなく、二つに分割できるようなので、30cm程の高さでよさそうなんですが、中に仕切りを入れて収納したいとのこと。

ムムッ・・・、この辺ちょっと大変かも・・。


尺八ケースC.jpg

まあ、こんな感じで・・・。
因みに内張りも“和柄”にしてみました。

底にももちろん心材&クッションが入るので、ミシン縫いがちと面倒・・。

心材も一緒に縫い上げたいところだが、構造上、どうしてもミシンが入らず・・・。

また心材を楕円形に縁を曲げるのが難しい為、色々考えた末・・、


尺八ケースD.jpg

こんな感じで鉢巻上の内縫いで何とかまとめてみる。

上げ底的な感じも、楽器の保護には良いのではないかと・・・。


でもって、肩紐を同じ革で作り・・・、

尺八ケースE.jpg

市切りで、ピーッと・・・、

この作業、毎回思うが超快感!


尺八ケースF.jpg

で外側のケースと内側のケースをスポッとはめ込んでミシン縫い、っと。

この外径と内径の差を出す計算が面倒で、縫い合わせるまでドキドキでしたが、ピッタリでこちらもウルトラ超快感!!!


今度はフタですね。


尺八ケースG.jpg

まずは内縫い&玉ぶちで革を縫い上げ、その内径を出してフタの縁の心材を作成。

このフタの縁の心材の径と、本体外側の心材の径がピタッと合わないといけないので、計算、計算、計算・・・。

尺八ケースH.jpg

こちらもパコッとはめ込んで、内縫い部分に内張りの布を巻き込み・・・、

尺八ケースI.jpg

フタ本体の天井部に心材&クッションを縫い込んだものを・・、

尺八ケースJ.jpg

こちらもパコッっと。


ふ〜〜っ・・。

本体の上部と底部、更にはフタと、楕円形の外径・内径差のトラップが満載のケース・・。

2πr(パイアール)の計算だらけの型紙です。

理系頭で良かった〜。


21_thumb.jpg

さて次回は、“サンポーニャ”ケース編へと続く・・・。
posted by tomo at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 鞄・小物作り