前回は、横マチと底マチの革のセンターを漉いて、心材を挟み込めるようにしたところまででした。
その革で、中の心材を挟み込み、しっかりとクリップで固定し・・・、

サイドと底をミシンで縫っていきます。
いくら漉いてあるとはいえ、ヌバック革x2枚、内貼りのラミーx2枚に、厚み0.8mmのボンテックスで、トータルの厚みは4.5mm〜5mm程・・・。
この辺りからは、力技になってきますね・・。
ひと針、ひと針、慎重に・・・。
・・・日々精進です・・・。

なんとかキレイに縫えました。
今度は前胴とマチを同様に縫っていきます。
こちらは更に心材が2枚になる部分がありますので、更に厚みは増し、5.5mm〜6mm程。
当然、一度では縫えないので、前胴の方に先に空縫いを掛けておき、予め針穴を開けておいてからこちらも慎重に・・・。

次は背胴を仕上げていきますが、持ち手部分に張りを持たせる為、こちらは厚み1.0mm程のアルミの芯を入れていきます。
金具に持ち手を固定し・・・、

因みに裏側はこんな風になってます。

アルミとはいえ、金具むき出しにしておくと、革と擦れあって穴が開いたりしますので、念の為、薄い床革などで金具を巻き込んでおくと良いでしょう。
で、カブセの部分に裏を貼っていきます。
空けた時ちょっと対照的な色合いということで、今回はアメ豚を使用・・・。

これで、前胴と背胴が仕上がりましたので、いよいよこの二つを縫い合わせます。
まあ、大変さは言わずもがな・・、です。

正直、“写真なんか撮ってる場合じゃ無いよっ!”
って場面ですが・・・、

右手にカメラ、左手と左膝と胸で鞄を固定し、プルプル震えながら採ったので、チョットぶれてるかも知れませんが・・・、まあ何とか撮影できました。

完成〜!
今度は、この革のコンビネーションでローファーでも作ろうかな〜。